実写版『進撃の巨人』はこう観ろ(もしも観るのなら)!

昨日感想を書いた実写版『進撃の巨人』ですが、今日になってあちこちのレビュー見てますが、噂どおり厳しい意見が多いようで。
「原作は知りませんが」という人のレビューは比較的高評価のような気がしました。原作を愛してる人は許せない部分が多かったのでしょうか。
原作を読んでいる人は混乱するかもしれませんね。
ぜんぜん違うと思いながらも原作の知識で補完しながら観ているとちょっと違って「あれ?」みたいになって、無心で観れない。
観るのにちょっとコツがいる映画になっちゃってます。

というわけで、「これから実写版『進撃の巨人』を観る人」のための心がまえを考えてみました。

1.原作はいい具合に忘れろ

「いい具合に」です。全部忘れちゃだめです。「都合よく」でもいいです。

2.登場人物の知能レベルは現代人よりだいぶ低いと心得よ。

そりゃそうですよ。一度文明が崩壊した後の世界ですから。教育とか行き届いてるわけが無い。栄養状態も悪い。組織にしろ、ひとりひとりの行動にしろ、合理的じゃなくて当たり前。映画を観ていて「こいつら何やってんだろ?」と思うシーンもあるかと思いますが、現代人の基準で測ってはいけません。生命力ばかり強いおバカさんががんばってると思って観てあげましょう。そう考えるとDQNの親にキラキラネーム付けられたガキどもが右往左往してる映画にも見えちゃうけど。

3.これは悪夢なんだと自分に言い聞かせよう。

心得1、2がうまく作用せず、なんだかいろいろ気になってしまう場合は、「この映画は原作『進撃の巨人』ファンの誰かが見ている悪夢なんだ」と自分に言い聞かせましょう。「悪夢のようにひどい映画」じゃなくて、寝てるときに見る悪夢。夢だと思えばいろんなことが気にならなくなり、素直に怖がったりできるでしょう。

そう。この映画を鑑賞するベストな態度は「いちいち立ち止まって考えない」でしょうか。
非常に合理的な映画評論を書く町山智浩氏が脚本に加わっているということで観る方もそういう姿勢をとりたくなりますが、そういう映画じゃないと思います。後編で印象変わるかもしれませんが、とりあえず前編の感想はこんなところで。

 *鑑賞当日の素直な感想→『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(前編)』を観たよ

 


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