有名シリーズの第3作。
このシリーズ初めて観たけど、娯楽映画かくあるべしと言い切りたいほど面白かった。
なによりわかりやすい。
小池朝雄は悪い奴。ひと目でわかる。
高倉健は義理と人情の板ばさみ。思った通り。
嵐寛寿郎は古い仁義や作法に殉ずる。男っとこまえ!
事件も博徒の利権争いを中心に、対立する一家の娘と息子のロマンス、同じくなりゆきで対立する立場にわかれたお竜さんと高倉健のふれあい、さらに、(たぶん)シリーズでおなじみの若山富三郎、清川虹子がいいところでいい具合に活躍して気持ちいい。細かいことを考えずに身を委ねていられる。

しかし。
この映画いちばんの見どころは、藤純子(現 富司純子)演ずるお竜さんの横顔の美しさである。断言。
もうほんと、見とれちゃう。あの鼻すじの美しさ。いい具合に張った顎から耳の線。
それからこれは正面からの方がいいけど、やや厚の唇もほんときれい。
昔のタツノコプロ、ガッチャマン終盤のすごい絵を思い出させる。こっちの方が古いけどさ。

ただ、意図的なのかどうか、藤純子以外の女優がみんなブサ、、いや、容姿から遠く離れたところで勝負するタイプで、結果的にお竜さんの美しさが際立つようにはなっていた。

わかりやすく筋が通った物語、美しいヒロイン、ブサイクなその他の女、役割をきっちり演じるスターたち。面白くないわけがない。
印象に残ったのは、鉄道の高架下の場面。お竜さんと健さんが初めて出会ったのが高架下だったが、下でやり取りをしていると機関車の音がして、白い蒸気がさぁーっと流れてくる。汽車の姿は映らない。
外国映画もふくめてありがちな演出かもしれないが、こういう、物語の筋に直接関係ないものをいい具合に加味するって大事ですよね。
娯楽にはわかりやすさと簡潔さ(同じか?)が肝要とはいえ、全てが物語のためにしか存在しないと感じたらしらけちゃうもんね。筋は筋で太いのが在って、でもその外の世界も感じさせるっていうか、そういうのが大事だと思うよ。
監督は加藤泰。昭和44年(1969年)2月公開映画。私が六歳の時ですねぇ。幼稚園児。劇中の盲目の少女と同じくらいでしょうか。

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