世界でいちばんかっこいいアニソンがここにある。映画『機動戦士ガンダムII 哀 戦士編』を観たよ

そんなわけで、前回に引き続いて劇場版ガンダム第2作鑑賞(劇場版第1作の感想はこちら→寄る年波に記憶は衰えても耳は憶えてる。劇場版『機動戦士ガンダム』を観たよ)。
なんでそんなにガンダムを観てるかというと、amazonプライムビデオでプライム対象(定額見放題対象)になってたからです。
amazonプライムビデオはガンダムシリーズの他にも『無敵超人ザンボット3』やコードギアスシリーズがプライム対象になり、ロボットアニメ大好きなファンにはうれしい限り。ダイターン3とか勇者ロボシリーズとかも加わってくれると泣いて喜ぶんだけどなぁ。特に希望は『勇者指令ダグオン』。長男が幼稚園の頃に一緒に観ていておもちゃもたくさん買ったけど、最終回とかもうボロ泣き。私が。

で、ガンダムII 哀 戦士。
ランバ・ラルとの闘いからトリプルドム、ジャブローの戦いまでなので、ランバ・ラルが死ぬ、マチルダが死ぬ、ハモンが死ぬ、リュウが死ぬ、ミハルが死ぬ、ウッディが死ぬ、とにかく人が死ぬ、と、に、かく人が死ぬ(©怪奇大家族)。
三部作の映画の二作目というと、物語の基本設定やら人間関係やらの説明は第一作で済んでいるし、物語の収束は三作目まかせにできるので、上映時間のすべてを「面白いこと」だけに使えるという、気楽な次男坊みたいなポジションなのだが、この『哀 戦士編』は、冒頭で前作のあらすじをかなり丁寧に教えてくれる。
ガンダムは設定が複雑で登場人物も多いので、ここは作り手の親切と思うことにしよう。ファンはここで以前の出来事を思い出してガルマはかわいそうだったよな、とか、アムロもなんか偏屈だけど母ちゃんも母ちゃんだよな、でも母ちゃんってあんなもんだよな、とか、やや感傷的になったりすると良いでしょう。

大きな流れはテレビ版のストーリーと同じだが、細かいエピソードの並びは結構入れ替わってる。
戦闘シーンも多いけどドラマ的にも盛り沢山なガンダムのこのあたり、上映時間の関係でエピソードを切ったり並びを変えたり苦労したろうなと思うが、それでもいろいろ唐突な感じもする。そんなに気楽な次男坊でもなかったみたい。
アムロ脱走とか、テレビ版のファンには歴史的事実だけど、じゃなかったらあんな言葉だけで艦を降りるか?とかどんだけ気難しいわがままなんだこのアムロとやら、と思っちゃいそう。
アムロのわがままが強調された分、フラウ・ボウの面倒見の良さが好感度をアップする。54歳になった目で見るとああいう、地球の名家の娘でもなく、ザビ家の末裔とかでもなく、地味で目立たないけど必要なことをきっちりやり通すことの大事さがしみてくる。
どうも今回の鑑賞はフラウ・ボウがよく見えてしょうがない。公開当時は「普通の人代表」みたいな、アムロをはじめとする特別な人たちを盛り上げる従来の価値観の物差し、みたいな印象だったので、歳とともに物の見方が変わってるんだな、と思った。
そして、同じく地味だけど昔から好きだったミハルのエピソードもきっちり入っててうれしかったなぁ。悲しい話だけど。

悲しいミハルのエピソードの後、子供達の活躍があっていよいよジャブローでの大戦闘。
そこで流れる世界一かっこいいアニソン「哀戦士」。
もうほんと、しびれちゃう。
このかっこよさに匹敵するのは『マジンガーZ対暗黒大将軍』で、戦闘獣に追い詰められたマジンガ−Zを救うためにグレートマジンガーが出動するシーンくらいだ。

わかりにくい物差しですいません。

ジャブローでジオン軍を撃退し、生き延びたホワイトベースは再び宇宙へ。というところで劇場版第二作『哀 戦士編』はおしまい。
最後にスレッガーが乗艦するけど、声はテレビ版と変わって井上真樹夫に。ルパン3世の石川五右衛門の人ですね。

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