とある世代のとある範囲の人々にはたまらないノスタルジーを呼び起こす伝説のSF雑誌「月刊スターログ日本版」。私の手元にある中から行き当たりばったりに選んだ一冊をふにゃふにゃと語るコーナー、奇跡の毎週更新第8弾。今回は、1回目のロゴ変更号。あのおなじみの熱気あふれるロゴから、まぁ落ち着けのクールなロゴに。付録も充実ですが「特別定価750円」通常より70円高。この値段はこのコーナーでは初めてですね。でも、#6の1985年1月号は680円なので、この号だけだったのかもしれません(そういうのちゃんと調べないのね。めんどくさいから)。

月刊スターログ日本版NO.52:1983年2月号 特別定価750円

No.52表紙

No.52表紙

月刊スターログ1983年2月号目次

No.52目次

 

この号は豪華3大付録。しかも表紙をめくるといきなりタニア・ロバーツ(元チャーリーズ。エンジェル)のセクシーショット。ロゴが変わって値段も70円上がったから読者を逃さないためでしょうか。
ちなみに3大付録は、

1.SW「ジェダイの復讐」まで7ヶ月カレンダー
2.巨匠メビウス作New Waveコミック[落ちる]
3.大人気[FOCUS]的オモシロ雑誌[LUCAS]

3点とも綴じ込み付録です。まだジェダイは「復讐」ですね。新作公開までの1月から7月までのカレンダーになっています。ちなみに7月12日はハリソン・フォードのお誕生日だそうです。
メビウスのコミックは原題が “ Absoluten Calfeutrail ” というメビウスの造語で、日本語に訳すと「絶対熱火軌条」みたいな意味らしいです。これは、ある男が不思議な空間を落ちて落ちて落ちて落ちておしまいには…という8ページものです。
のちに公開されたアニメ映画『風の谷のナウシカ』の、ナウシカとアスベルが腐海の底に落ちていくシーンとよく似ています。
メビウスは大作『アンカル』“L’INCAL” でも男が落ちるシーンから始まっていて、好きだったのかもしれませんね、男を落とすのが。
メビウス公式サイト→Site officiel de Jean Giraud Moebius Official website

 

 
アンカル “L’INCAL”

付録3のオモシロ雑誌[LUCAS]は、当時一世を風靡した写真雑誌「FOCUS」を模して、スターウォーズを中心としたジョージ・ルーカスがらみの写真使ったパロディです。なんていうか、ファンジンの匂いがプンプンします。世代の人にはわかると思いますが、「月刊OUT」とかその姉妹誌の「ランデヴー」の雰囲気も漂ってきます。
以上、3大付録で70円お高くなってますが、子ども時代を付録付き雑誌で過ごしてきた世代にとってはなんかしら普通のページと違ったものがあるか無いかは購入を決める大事なポイントだと思われます。


そのころ映画は『バトルトラック』“BATTLE TRUCK”だった。

ね。

バトルトラック。

なんか『マッドマックス2』みたいな世界で『マッドマックス2』に出てくるような装甲したでかいトラックが大活躍(悪役みたいだけど)する映画らしいです。紹介文で『マッドマックス2』に触れてないので、『マッドマックス2』よりこっちの方が先なのかなと思って調べたら『マッドマックス2』は1981年の映画だった。うーむ。『マッドマックス2』の名前を出すまでもないくらい『マッドマックス2』的世界はありふれたものになっていたんだろうか?
記事の見出しが「SW/ESBの第二班監督が描く近未来SFバイオレンス」。あのスターウォーズの第二班監督ってのはすごいんだろうけど「第二」ってあたりがやや微妙な印象を与える。
でも、ソフトはどうかなと調べたら奇遇、今年の一月に Blu-ray が発売になっていて、amazon のレビューも好評のようでした。


バトルトラック “BATTLE TRUCK”


他に“New Films”として紹介されていたのはドン・コスカレリ監督の『ビーストマスター』“THE BEASTMASTER”とハリーハウゼンの『シンドバッド虎の目大冒険』“SINBAD AND THE EYE OF THE TIGER” 日本語版でリバイバルの2本。
ドン・コスカレリ監督は『ファンタズム』の監督ですね。『ビーストマスター』のポスターでしょうか、イラストが載ってますが、小泉純一郎を若くして金髪にしたような男が剣を掲げていてちょっと笑えます。

ビーストマスター

『ビーストマスター』イラスト


リバイバルの『シンドバッド虎の目大冒険』はともかく、ちょっと小粒な新作陣でありました。なんか『E.T.』直後だったみたい。

 

そのころスターログロゴは公募されていた

そんなわけで、この号から誌名のロゴが新しくなった月刊スターログですが、この新ロゴは読者からデザインを募集したものでした。
採用されたのは長野県の酒井さん27歳でした。1983年で27歳なので、今は60歳を越えていらっしゃいますね。お元気でしょうか。
そのほか優秀作品が掲載されていましたので、紹介します。

新ロゴ優秀作たち

新ロゴ優秀作たち

どれもそれぞれの味があって、表紙に配置された状態で見たい気がしますが、でもやっぱり採用になったロゴが一番いいですね。あか抜けてる。この後もう一回誌名ロゴが変更されますがちょっとゴツゴツした感じでしたね。

そのころ読者は欲しがっていた

この号の読者コーナー「LOG COMMUNITY」で読者が欲しがっていたのはこんなものたちでした

*ケナー社エイリアンを8000円までで
*マルサンのウルトラQ、ウルトラマン。ウルトラセブンシリーズのプラモデル、東宝レコード/SF映画の世界(どれでも化)
*徳間書店「タウンムック増刊」SVマガジン「スペース1999」「謎の円盤UFO」「仮面ライダー」
*すでに廃刊になってしまった「月刊SUPERMAN」の創刊号(1978年発刊)
*「宇宙空母ギャラクティカ」に関する資料(どんな本が発行されているかなど)やサントラのことなどについて詳しく教えてください。また、SFテレビの大好きな女性の方、気がむいたらお手紙ください。

などなど、でした。最後のは「物」じゃなくて情報を求めてますね。しかも女性の方お手紙くださいって、新手のナンパか?SFナンパか?と思ったら女性名でした。まぁホントのホントはわかんないけどね。今さらどうでもいいけどさ。

そんなこんなでゴールデンウィーク突入記念(私はまだですが)「オトーは月刊スターログと」#8はここまで。#9までごきげんようさようなら!


blinkpanda