伝説のSF雑誌「月刊スターログ日本版」。私の手元にある中から行き当たりばったりに選んだ一冊をふんわか語るコーナー。ゴールデンウィークにも負けず、ホメラレモセズ、クニモサレズ、奇跡の毎週更新第9弾。今回は、ご自分の35年前のあの頃を思い出しながらお読みください。

月刊スターログ日本版NO.41:1982年3月号 特別定価680円

NO.41表紙

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NO.41目次

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巻頭ピンナップ、表のカラーはボリス(BORIS)画の「スターウォーズ帝国の逆襲」ポスター。映画公開時にコカコーラ社が作った宣伝用ポスターのイラストだそうで、ここには3種類のイラストがレイアウトされています。
裏のモノクロは大魔神。すでに怒りの形相で右手をこっちに出して悪い奴はわしづかみにしてやるぞのポーズですね。


ボリス・ヴァレホ(と奥様の)公式サイト→Boris Vallejo and Julie Bell Official Fantasy Art Website of Boris and Julie

ボリスと奥様のfacebook→Boris Vallejo and Julie Bell

 

★大魔神


そのころ映画は『遊星からの物体X』“THE THING”だった

この夏公開の注目SF映画としてジョン・カーペンター版“THE THING”が紹介されています。モンスターに関しては公開までの秘密で、写真は載っていません。1951年公開のオリジナル、ハワード・ホークス版に触れながらの紹介。ちなみにオリジナル版の原題は “ THE THING from another world ! ” で、邦題は『遊星よりの物体X』と、どちらもちょっぴり変えてきてます。
カーペンター版、初めて見たときはびっくりしましたが、今見るとモンスターの変形とか結構素朴な動きですね。グッググ〜ググゥゥゥゥ、みたいな。

★遊星からの物体X

そのころスターログは「第1回国際SFアート大賞」締め切り1ヵ月前だった

月刊スターログは、SF情報の発信だけでなく、「第1回国際SFアート大賞」の主催として、ビジュアルSF界を担う役割も負っていたのでした(主催は他にバンダイ、ポピー)。
「国際SFアート大賞」は、イラスト部門、メカデザイン,ミニチュア部門、コミックス,映像,シノプシス部門の三部門で作品を募集し、グランプリには賞金200万円とトロフィーが贈られるというもので、何より審査員が、F.J.アッカーマン、ニール・アダムス、レイ・ブラッドベリ、ロジャー・ディーン、グレッグ・ジーン、フランク・フラゼッタ、ロバート・マッコール、メビウス、星新一、小松左京、野田昌宏、大林宣彦、ペーター佐藤、手塚治虫、と超豪華。
この号では直前対策として、各部門別に講師を招いてのアドバイスが「公募必勝テクニック 部門別スピード講座」の見出しで掲載されましたが、その講師陣も帳仁誠、加藤直之、日野真一、石川賢、高千穂遥、とこれまた超豪華。締め切り1ヵ月前の直前対策。応募作品の最後の仕上げに取り掛かっていた応募者の皆さんにはさぞ参考になったことでしょう。

そのころスターウォーズⅢはまだ “ジェダイの復讐 ”だった

「1月11日、ついにクランク・インしたSWⅢ “ジェダイの復讐 ”の内幕を探る!」の見出しで、脚本のローレンス・キャスダンのショートインタビューのほか、監督はイギリス出身のリチャード・マーカンド、チェニジアで大ロケーション、などの記事が掲載されています。
スターウォーズ1作目が日本語吹き替えでリバイバル、のニュースも載っていて、日本語キャストも紹介されています。
ルーク:奥田英二、ハン・ソロ:森本レオ、レイア:森田理恵、ベン・ケノービ:河原崎国太郎、ダース・ヴェイダー:南原宏治と記されています。あと、エイリアン:千葉繁、となっていますが、どのエイリアンだよ!って突っ込みたくなりますね。酒場のシーンの誰かでしょうか。
ストーリーのざっくりした予想みたいのも書かれていて、ルーク、ソロ、レイアの三角関係がオールド・ハリウッドの定石どおりなら、“逆転に次ぐ逆転で、どちらか片方が泣きをみる” と予想している。結果はまぁみなさんご存知の通り、誰も泣きをみない。みようもない。

そのころささやななえはハエハエカカカキンチョールだった

月刊スターログは「国際SFアート大賞」のような大がかりな公募イベントをおこなうかたわら、こじんまり身近な募集もしていました。それが「ビジュアル・コンテスト」。
SF映画の一場面に読者が考えた面白セリフをはめ込むという、「写真でひと言」の募集をやってました。
このNo.41では、特別企画として、読者ではなく、SF的有名人の模範解答が掲載されました。
そのSF的有名人というのが、星新一、南伸坊、大林宣彦、横田順彌、豊田有恒、新田たつお、川又千秋、高千穂遥、ささやななえ、って、いちいち豪華メンバー。月刊スターログが、読者だけでなく、SF界全体から愛されていたことがわかる顔ぶれです。
で、いちいち豪華メンバーの作品はいちいち優秀作品で、全部ご紹介したいのですが、それもくどいのでひとつだけ。

ハエハエカカカキンチョール

模範解答のひとつとして


『ニューヨーク1997』のワンシーンから、ささやななえ作。「ハエハエカカカキンチョール」もなつかしー。

ニューヨーク1997★

映画はシリアスですよ(当たり前だ)。

といったところで、ゴールデンウィーク終了にも負けず、イツモシズカニワラッテイル「オトーは月刊スターログと」#9はここまで。次回#10、第10回記念特大出血サービス号(ホントか?)までごきげんようさようなら!


blinkani