日々棒組み658 フランス人チャーチルの巻

アヤさん中間テスト終了でホッとひと息の日々であった。が。
ある日ニコニコ帰宅。
「いやぁ、もうテストなかなかよかったよアッハッッハ」
そうかそうか。できる子だとは知っていたけどよく頑張ったね。
中でも社会科はクラス最高得点の97点。
えらいえらいよくやった。よくはやったがこうなると何を間違えたかが気になる。
「むしろ何を間違えたの?」
と訊くと、

「チャーチルがねぇ」
「チャーチルが?」
「チャーチルがねぇ。イギリス人だったんだよねぇ」

ほえ?

「チャーチルはどこの国の大統領でしょう?って問題があってさぁ。フランス人だと思ったんだよねぇ。なんかフランス人っぽいじゃん」

ぜんっぜんフランス人っぽくねぇよ。誰でもいいからイギリス人の名前をあげろって言われたら最初に出てくるくらいイギリス人だよ。もっというと大統領じゃねぇし。
もーなんかサービス問題のような気がするんですけどチャーチル。
これが2点。チャーチル2点。
もったいねー。
というわけで、アヤさんその瞬間から「チャーチル」と呼ばれるようになりました。

「チャーチル、靴を揃えなさい」
「チャーチル、カバンかたづけなさい」
「チャーチル、宿題やりなさい」
「チャーチル、パン買ってこい」

でもさ、ほら、ウィンストン・チャーチルじゃん。
ウィンストン・チャーチル。
ウィンストン・チャーチル。
フランス人チャーチル。
ウィンストン・チャーチル。
フランス人チャーチル。
ほら。なんかさぁ、響きっていうかイントネーションていうか、気配みたいなもんが似てるっちゃー似てるよね。ね。
なんの慰めにもなんないけどさ。

blinkani

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