こんな本を読んでるら報告:2017年9月20日

最近はこんな本を読んでたり読み終わってたり報告記録

教養部門

吉田 武:虚数の情緒―中学生からの全方位独学法

ビートたけしがテレビで紹介していた本です。
「世界のすべてが書いてある」みたいなことを言ってました。ちょっとニュアンス違うかもしれませんが私にはそう聞こえました。
世界のすべて。
ああ知りたい。世界のすべてを。
画面の中の本がもうなんだか輝いて見えました。はぁはぁしちゃいました。
それが1,000ページを超える厚さだったのも私をはぁはぁさせる要因でした。
立派で厚いあの本に触りたい。そして触られたい。場合によっては下敷きになりたい。
そんな気持ちが嵩じて買ってしまいました。
まだ100ページくらいしか読んでませんが面白いです。たぶん著者が面白いんだと思います。「面白い人」というのとはちょっと違う、変人の面白さがあります。
内容も多岐にわたって、確かに世界のすべてが書いてありそうな気がしてきました。あと900ページもはぁはぁ読んでたら死んじゃうかもです。でもその前に世界のすべてを読めるならそれでもいいかな。
*映画『2001年宇宙の旅』にも言及していて面白いんだけど、映画に関して、「アーサー・C・クラークの同名小説をスタンリー・キューブリックが映画化した」と書いているのは誤り。『2001年宇宙の旅』には原作というのはなくて、クラークの短編「前哨」をアイデアの元にして映画のストーリーを作ったのです。まぁ本筋の話とは関係ないからいいけどさ。なにしろ世界のすべてが書いてあるので些細な間違いはあるだろう、くらいの気持ちで読もうと思います。

 

池内 恵:現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義

以前読んだ『イスラーム国の衝撃』がとても読みやすくてわかりやすかったので買ってみました。イスラームの基礎知識編みたいな位置づけになりましょうか。
そのせいか『イスラーム国の衝撃』よりちょっと頭に入りにくいです。歴史の流れとかもあって気合い入れて読まないとおいてかれる。でもこういう基礎的なものこそ大事だから頑張って読むぞ。

高城剛部門

高城剛:多動日記 健康と平和 奥州編

 

高城剛:黒本

 


高城剛:白本



あれはまだ私がパソコンなど持っていなかったころだから、1990年代の初めくらいだったと思いますが、深夜テレビで高城剛の番組を放送していました。
いまどきの分類だと情報バラエティとかになるのかもしれませんが、そういう分類におさまらない、多方向にビュンビュン伸びていくような、真面目と冗談と真実とやらせが溶け合ったような、不思議で、でも見ていると精神が広がってゆくような魅力的な番組でした。
その番組が終わるとあまり見かけなくなった高城剛でしたが、ワイドショーのネタになることもあって、ああ、こんななんだなくらいには思ってました。今回電子書籍になっているものを見つけて読んだのですが、面白い。あの深夜のテレビを見ていた頃と同じ気持ちがよみがえりました(深夜テレビのころと同じことを言っているという意味ではありませんよ)。というわけで3冊。『多動日記』はエッセイ集。『白本』『黒本』はメルマガのQ&Aをまとめたものです。

とりあえずこんなところで。小説読んでないんだな。なんか読もっと。


blinksaba

コメント

  1. ハエゲロ より:

    高城剛は天才だね。昔テレビでよく見かけた頃はハイパーメディアクリエーターとか自称してて、なんだこいつは単なるヤマ師かと思ってたんだけど。要するに万人に理解されるようなヒトではなかったのだよなあ。まあ、当時は画一的な情報を発信するメディアしか無かったから仕方ないけど。

    • オトー より:

      なるほど。天才はヤマ師に見えちゃうんだね。「天才のヤマ師」ってのもいるけど。
      高城剛がテレビに出ていた頃、メディアの無い時代に生まれていたらでっかい壁画でも描いてたんじゃないかって語ってたことがあって、妙に納得したなぁ。

  2. ハエゲロ より:

    本当に進んだ人ってやっぱその時点での基準から見れば変なヒトだよな。10年前に「サマーウォーズ」のタライでコンピュータ冷やすシーンに触発されてビットコインのマイニング始めてたら、あいつ頭おかしいって言われたろうけど今や億万長者になってたはず。。。

    • オトー より:

      筋道をすっ飛ばしていきなり結論に至るのが天才だと思うけど、移動が速くて見えなかっただけで、筋道はあるのかなと。テレポートに見えたけど加速装置でした、みたいな。本人もテレポートだと思ってたりしそうだけど、あれは加速装置で、こういう経路であそこにいますってみんなに説明できる人も世の中にはいて、大金持ちになるのはこのあたりの人間だと思うなぁ。
      説明聞かなきゃわからない層はちゅうちゅう養分吸われるだけ。
      教祖と教団幹部と一般信徒みたいな構造でしょうか。

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