日々棒組み673 コバエホイホイを見て思うことなど

いつの頃からか、我が家のリビングにコバエが飛びかうようになっていた。
もうなんか「うざい」のね。コバエだけにちっちゃくて。なんか視界のすみでヒョッ、みたいな出現感。
家族の誰かがいきなりテーブルをバンッ!て叩いたらそれはコバエがいたしるし。
でもたいてい逃げられてる。

そしてこの日曜の夜。
夕食を作る母と娘。
そこにもコバエがヒョッヒョッ。
ついにキレるアヤさん。
愛用のiPhoneでコバエ殺戮兵器を検索。チャリに飛び乗り(ここは男乗りね)、近所のウェルシアへ『転校生』の小林聡美のごとくガシガシ自転車をこいだ(そこまで見てないけどイメージね)。

10分後。
シャシャシャシャキッ!ガシン!(←自転車止めた帰宅音)
開くドア。

「面白れぇじゃねーか!テッテー的にやったろーじゃねーか、コバエ皆殺しにしたろーじゃねぇか!」

『俺たちの勲章』第12話「海を撃った日」の松田優作のようになって帰宅したアヤさん。
買って帰ったコバエホイホイ(正確にはコバエがホイホイ)をセッティング。
なんかゼリー状のエサでコバエをおびき寄せてゼリー本体のベタベタで捕獲する仕掛け。
人工食虫植物。
仕掛けたらあっという間にコバエが獲れたかというとそんなことはなく、その晩も、月曜の朝も、コバエは獲れないままでした。月曜の朝などコバエが私の顔の横をヒョッと飛びすぎました。ヒョッと。あざ笑うかのように。
しかし。
祝日の月曜日に出勤した不幸な私が帰宅するとなんと。
コバエがホイホイに三びきのコバエがホイホイされてました。おー。

しかし私はそこで思いました。
コバエたち。
三びきいっぺんに捕獲されたのならともかくおまえたちコバエたち。

これが人間だったらどうだろう。
あなたはなんかおいしそうな匂いにつられてやってきました。
なんかおいしそうなもの。なんでもいいけどプリンとかモンブランとかちょっぴり冷えた桃とか。
おいしそうな匂いの元にたどり着くとそこには巨大なプリンだかモンブランだか冷えた桃だかがありました。
空腹だったあなたは体ごとそのプリンモンブ桃に飛び込もうとしましたが、その時あることに気づきました。
あれ?なんだあの黒っぽい影のようなものは。あの黒っぽい人のかたちのような影のような人のような、って人間じゃん!!
そこにはあなたの前にこの罠に捕獲された人間がプリモン桃にめり込んで、よく見ると溶けかけてさえいたのでした。
あなたはダッシュでそこから逃げました。

ね?
一匹目はともかく二匹目以降は捕まるのおかしいでしょ?
バカでしょ?コバエ。
バーカバーカコバエ。
コバエホイホイはコバエバカバカだということがわかった今日、

何の日だっけ?

 

linelink01

 

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