毎週配信が楽しみでしょうがない『有田と週刊プロレスと』。エピソード15は先週の続きで週刊プロレス1992年11月10日号。
私の大好きな北尾光司ネタ。
「大好きな北尾光司」ネタ、じゃなくて大好きな「北尾光司ネタ」ね。



思えば北尾光司。

そんなにプロレスの生観戦をしていたわけじゃない私だが、なぜか北尾光司のデビュー戦と高田戦は生で観ている。
デビュー戦は、別の大きな目的があった興行を観に行ったらたまたまそこにいた、くらいのもので、入場コスチューム、変なかまえと奇声、決め技、勝利のアピール。どこからどこまでも突っ込みどころ満載で、今思えば東京ドームという大きな会場に集まった観客の心をひとつにしてくれたんじゃないかと今では思っている。
が。
高田戦はこの試合だけのために生観戦。
「スポーツ冒険家」とかいう肩書きで笑われていた北尾光司がどんないきさつでか Uインターのリングに上がったと思ったら山崎一夫にKO勝ち。プロレスファンから笑顔が消えた。
北尾高田戦当日の興行は、ストレスストレスストレスカタルシスエクスタシー!だった。
ルール問題がストレスの主な要因だったが、当日の高田北尾戦以外の試合もなんだかパッとしなくて、メインまでストレスがたまる一方だった。
高田北尾戦が第一の目的とはいえ、ゲーリー・オブライトのスープレックスも見られるな、とひそかに楽しみにしていたのだが、タッグマッチでゲーリーのパートナーだった外人選手が、かなりやられてるのにゲーリーにタッチせず、あっという間にKOされて、なんとゲーリーが一度もリングに入らないまま試合が終わってしまった。
そして北尾戦。
試合前のルール説明に、誰もが引き分け決着(決着?)を予想してしらけた空気が会場に漂ったが、このあたり、番組内の有田の解説がもうあまりに「その通り!」で、同じ場所で同じ気持ちになっていたと思うとちょっとうれしい。
結果はハイキックで高田のKO勝ち(週プロの表紙の見出しは「北尾、KO負け!」。こういうマジカルな見出しつけるんだよねぇ)。
アリーナで観戦していたが、わかりやすく見やすい最高の決着。それまでの全てのストレスも千鳥ヶ淵方面に霧散した。
あとで見ると、北尾がコンディション良くないっていうか、「練習してねぇえだろこいつ」みたいな動きしかしてなかったり、手の甲につけてるなんか布切れを気にしてたり、それはそれで突っ込んでやりたいところもあるが、その夜は最高の気分だった。
会場のファンが一体になる喜び感。それ以上にUインターの選手たちの喜びようも共感できるもので、週プロにもその様子の写真が載っていて、「山ちゃんの笑顔」というプロレスファン感涙の写真とともに「高山がすごい顔」という写真もあって、それはちょっと笑ってしまった。高山ホントにすごい顔だった。
というわけで今週も楽しい楽しい『有田と週刊プロレスと』でした。来週もお楽しみ!

 

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