もういくつお正月を迎えることができるのだろうか。
はい。「オトーは月刊スターログと」シーズン2第2回通算第26回、始まってました。
スターウォーズ新シリーズ第2作の公開をひかえての今回選ばれし月刊スターログはこれ。

月刊スターログ日本版NO.58:1983年8月号 定価680円

 

表紙

目次

C-3POのみレイアウトのデザインだからでしょう、金色のインク使ってますね。印刷所、製本所はさぞ大変だったと思います。金色インクって金粉みたいに剥がれてあちこちついたりするんですよね。機械とかに。
当時の印刷製本のみなさんよくやった。えらい。34年後の未来の世界からお褒めの言葉をお送りします。
というわけで滅亡しました。銀河帝国。
『スターウォーズ ジェダイの復讐』のお話です。
スターログ日本語版5周年記念号でもあるNo.58。『スターウォーズ』第1作と同時に創刊した月刊スターログ。銀河帝国滅亡と同時に5周年です。スターウォーズと共に歩んだ5年間でありました。
だのに。
巻頭ピンナップはゴジラ。
「1983年ゴジラ復活フェスティバル」の告知になってます。
新作ゴジラ制作に向けて全国でゴジラ作品を始めとする東宝特撮映画がリバイバル上映されるイベントです。
「日本特撮の興廃、このイベントにあり」
なんて力の入った大見出しが。
実際こういう動きから1984年の『ゴジラ』、その後の平成ゴジラシリーズへとつながっていったんですね。素晴らしい。
ピンナップにはモノクロでゴジラのアップ写真が三つ。初代ゴジラとキングコング対ゴジラのとあとひとつはなんだろ?『南海の大決闘』かなぁ。ひょっとしてこれジラースか?



ピンナップには大きく
RETURN OF THE MONSTER KING
の文字。
スターウォーズを意識したコピーでしょうか。

そのころ銀河帝国は滅亡していた

でもやはりこの号のメインは『スターウォーズ ジェダイの復讐』。月刊スターログの総ページの半分以上を占める特集はかつての『E.T.』特集に匹敵。
宇宙大元帥の野田昌宏が「“ジェダイの復讐” で帝国はこうして滅んだ」というタイトルで詳細なストーリー紹介してます。もう頭から結末まで全部語ってます。最近ではちょっと内容に触れただけでネタバレだガー!みたいなことになりますがそんなレベルじゃありません。もう全部書いちゃってます。すがすがしいくらいに。
他にはキャラクター紹介、SFX解説など真面目なものから、高信太郎の漫画『スターアホーズ』も載ってます。ルーク・スカイアホカーは悪のダース・アホーダーに「ルーク、マイサン」と言われますが「サン」の意味がわかりません、みたいな漫画です。
「古代銀河系常識日用語事典」として、スターウォーズ世界独自の言葉が「文化史学」「家政学」「機械工学」「建築学」「天文地理学」「軍事学」の六つのカテゴリーに分けて紹介されています。
「文化史学」カテゴリーに、「ホイルス星系誌」“Journal of the Whills”というのがあって、「銀河系の歴史を全て記した大部の史書」とあって、スターウォーズ宇宙の全てが記載されているそうです。その著者はR2-D2とC-3POであるという説もあるとか。
特集の最後には、「“ジェダイの復讐”日本公開記念大予想アンケート解答&クイズ」がありました。
前にも紹介した号のアンケートの答え合わせと新たなクイズですね。『ジェダイの復讐』で新たに生まれた疑問がクイズになってます。中に「ルークひとりでもあれだけ強いのになぜジェダイ騎士団は帝国に敗退したのか?」とか、「オビ・ワンがタトゥーインで隠居していた理由は?」という、のちのエピソードⅠ〜Ⅲを観れば解ける問題もあります。『ジェダイの復讐』の後のエピソードⅦ、Ⅷ、Ⅸがどういうお話になるか予想してくださいというアンケートもありますが、新シリーズがこれの答えということになりましょうか。
あれ?
帝国が滅亡して。
あれ?
新シリーズの悪いほうはなんだ?ジェダイは誰と闘ってんだっけ?観たよな、俺。
すっかり呆力(アホース)にやられてしまったようです。

そのころクローネンバーグはドロドログチャグチャしていた

半分以上を『ジェダイの復讐』に占拠されたNO.58ですが、クローネンバーグの『ビデオドローム』“VIDEODOROME”が紹介されていました。
私は未見ですがタイトルだけは知ってました。
記事には誰かがテレビ画面に頭を突っ込んでたり(逆貞子か?)、手と拳銃がドロドロと一体になってたり、何が起こったんだか自分の腹に手を突っ込んでる男の写真やらが並んでます。
『スキャナーズ』で人間の頭を吹っ飛ばして、さらにドロドログチャグチャな『ビデオドローム』を作ったクローネンバーグですが、記事によると「物静かな人間」だそうです。物静かに頭を吹っ飛ばしたり頭をテレビに突っ込んだり自分の腹に手を突っ込んだりしてるみたいです。なかなか怖い。

そのころ “ 時をかけ ”ていたのは原田知世だった

今となっては実写でもアニメでも何人もの少女が時をかけておりますが、この『ジェダイの復讐』の年に時をかけていたのは原田知世でした。見開き2ページで大林宣彦監督のインタビューが載ってます。
「メカ・ルネサンス、テクニック至上のSFXも驚きにあふれているが、僕はそうした技術至上の特撮ではなく、50年代のB級映画が持っていたような人間の手ざわりが感じられる特撮をこの映画で望んだんだ」
と大林監督は語っています。
『ジェダイの復讐』特集と並んでるとなかなか興味深い言葉ですよね。
amazonビデオにあったのでざっと視聴。原田知世は当時も今も割と好きなんですが、びっくりするほど歌が下手でした。



というわけで「オトーは月刊スターログと」#26、危なっかしくて落ち着いて聴いてらんない原田知世の歌が流れるなか、このへんでおしまいです。次回までみなさんお元気で!ごきげんようさようなら!

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