日々棒組み717 紙の次にレンズが好き

厚い本とか厚いノートが好きで、書店や文房具店に行くとつい触りたくなるんだけど、これは紙が好きなんだね。しかもかたまりになっている紙。
紙が好き。かたまってればもっと好き。

で、紙の次に好きなのはレンズななんですね。ついさっき気づいたんだけどさ。
好きだったもん虫めがねとか。
本やノートも読んだり書いたりするのとは別に物体として好きなんだけど(読むのも書くのも好きだけど、それと切り離してもってことね)、レンズもそんな感じ。
なんかでっかく見えたり紙に火をつけたりするのも面白いんだけど、機能とは別に物体として好き。
子どものころにSFで読んだレンズマンのレンズ、本気で欲しかったっけ。銀河の平和を守るって使命とは切り離して、レンズだけ欲しかった。使命なし。純粋レンズ(だけ)マン。

で、なんでこんな話をつらつら書いてるかっていうと、レンズを買ったんですね。
スマホのカメラに付けて魚眼になったり接写できたりするやつ。
作りも機能もおもちゃみたいのなんだけど、なんかちっこいレンズかわいい。
ちっこいレンズに、クリップに取り付けるためにクルクルする枠が付いててかわいい。
かわいいのだが、ちっこいのをクルクルするのは年寄りの手にはちょっと難しかったりもする。
っていうかなんだろうあれ。あの、小さなものを扱ってる時の「ああ、なんか俺歳とったな」感。
シャープペンの芯を入れてる時とか、各種機器にmicroSDカード挿入時及び取り出し時とかのあの感じ。齢とともに細かい作業が困難になる。指先だけでなく根気というか精神力的な面でも。

なんの話だ?
あ、レンズレンズ。

というわけで、その小さなレンズは、あまりに撮りすぎてその絵面みたいのに飽きていたスマホの写真に新鮮な風を吹き込んでくれたのであった。
あったのであったが、いかんせんちっこい。
なんかちまちましてる。
そもそもおもちゃみたいなものなので、画角は新鮮だが画質はたかが知れてる。
使うたびおのれの “老い ”を思い知らされ、得られるものといえば歪んだ写真だけ(なんか言うこと変わってきたが)。
これは割に合わない。割り合わない。
どうすりゃいいんだこんな場合。

考えた末。
デジカメ買いました。
にまんななせんひゃくえん。
税込。

え?

それが割に合うのかって?
新しく買ったカメラが割り合うか割り合わないか。
その話はまた今度。

 

blinktasu

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