ゴツい本こそ紙で買え

活字の子

電子書籍の便利さもよく知っていて好きな私ですが(辞書機能とかほんと助かる)、いつも言っていますが紙の本も大好きです。
紙の本の良さはそれはそれでいくつも挙げられますが、悪いところというか確実に不利なところは、物として “かさばる” ことだと思います。日本の住宅事情は紙の本を愛することを許さないのです。

ところが私は「物としてかさばる」ゴツい本が、「かさばるからこそ」大好きで、かさばればかさばるほど興奮しちゃうんです、って話は時々してますね。
そんなわけなので、本屋でかさばってる本を見つけたり、ネットショップでも「かさばるに違いない」本を見つけると、つい買いたくなります。
我が家の収納能力や、逼迫する物流業界のリソースを考えると迷惑な話ですが、欲しいんだからしょうがない。
というわけで最近もかさばるやつらを買っちゃいましたので紹介します。

『木村政彦 外伝』増田俊也 (著)




『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の「外伝」ということです。前著もこれでもかってくらいゴツい本でしたが、今回も四六判2段組みで700ページ越え。
今回は著者といろいろな人の対談が中心です。
450ページあたりまで読みましたが、濃くて熱くて楽しい。
私が学生時代柔道部だったのは、この本(含む前著)を楽しむためだったんじゃないかと思えるくらい。
「木村政彦VS山下泰裕、もし戦わば」なんて読まずにいられないじゃないですか。

読み終わったらもちろん『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』と本棚に並べて、人生がつらくてくじけそうな時はそのゴツい背を見て明日への活力をもらうことにします。
ゴツさに文句なしの本ではありますが、ちょっとだけ思ったのは、巻末に「ゴング格闘技」連載の「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」全写真&キャプションが完全収録されているのですが、ページの都合でしょうか、写真が小さいんですね。これ、電子書籍で拡大して見たいなぁ。古い写真が不鮮明なのはしょうがないけど、それなりの解像度で収録されていたらもう少し見やすいよねぇ。

『2001:キューブリック、クラーク』マイケル・ベンソン (著)

値段を考えてしばらく迷ったのですが、買わないときっと後悔するので買っちゃいました。
こちらはA5判で600ページ余り。索引付き。索引大好き。
まだ口絵や写真をながめただけで本文は読んでません。
NGになった猿人の写真も載ってました。パンツ履いてますね。モノリスと接した人類が最初に作ったのはパンツだったようです。って話が載ってるのかな?読むのが楽しみ。

早く読みたいけど、順番は『木村政彦 外伝』の次。ゴツい本の弱点は、ページが多いので読むのに時間がかかるってことかな。あと持ち歩けないから家でしか読めない。もどかしい。

『親鸞 全挿画集』山口晃(著)

これは画集なので読むのに時間がかかるってことはないのですが、五木寛之の新聞小説『親鸞』の挿絵1052点収録で、そのすべてに山口晃の解説が付いているので、絵だけ見てページをめくるってわけじゃない。
絵もいいんだけどその解説も面白いんですよねぇ。

B5変型判690ページの100ページくらい来ましたが、好き勝手やってたら五木寛之先生にたしなめられたとか、顔は描くなと言われたとか、まぁ挿絵なので小説が主ではあるけど、絵を描く者としては当たり前でほどほどそれなりに収めようとするとストレスが溜まるようで、ちょこちょこいろいろやっててそこがまた面白い。
試みで、同じ構図で違う絵を続けて描こうとしたら新聞社の偉い人に同じ絵を描くならもう載せないと言われたとか、興味深いことも書いてました。
その絵が2枚並んでますが、決して同じ絵ではない(当たり前だ)。むしろ同じ構図縛りでどこまで変えられるかのチャレンジで、こういうのわかんないやつ相手するの大変だなぁ、と思いました。
結局同じ構図チャレンジは、偉い人の無理解で、山口晃の中でも灯が消えてしまって頓挫したのでした。もったいない。見たかったなぁ。

そんな「五木先生ファースト」、「五木先生忖度」の中で山口晃がどんな絵をどんな想いで描いていったか、見届け、読み届けたいと思います。

つい買ってしまったゴツい本たち。それなりの出費で、しばらく昼食はコッペパンと水道水です。
ある日 “本の神様” が現れて、
「おぬしの本を愛するその心、あっぱれじゃ。これをつかわそう」
とか言って5万円分の図書カードとかくれないかな。そんな日がいつかやってこないかな。

 

blinkpanda

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