10年くらい前の文章とそこから判明したある事実!

10年位前に「インスタントテレビ」というサイトで作品を発表させてもらってて、そこで連載していたものをまとめたのが、いまamazonのkindleストアで売ってる「西域探行絵巻」になったわけだけれど、先日ネットを探行していたらその当時の文章が残ってて感慨深かったので転載します。
これは、「木曜日記」というタイトルでインスタントテレビに作品を提供している作家さんたちが交代でブログを書いていくという企画で、一週間の担当期間中何度投稿してもいいというものでした。 2004年の12月の最終週が私の担当だったみたいで、たくさん書くぞ!と張り切って始めてますね。でも…みたいな。

以下引用*******

2004年12月23日 【オトー】
忍び寄る風邪ウィルス

木曜日記、今週は私、オトーの担当です。
クリスマス時期ですので、他の作家のみなさまもクリスマスネタなど書き込んでくださると、クリスマスっぽくにぎやかになってよろしいかと存じます。 もちろん他のネタでも。
私はこの1週間で、「できるだけたくさん書く」という目標を立てています。 人体の限界に挑戦する所存でございます。 といいながら、実は風邪をひきそうな予感に震えています。 まだひいてませんが、会社で隣の席の人がこの1週間ほど風邪をひいていて、ずーっといやな咳をしているのです。
お正月休みを前に風邪をひくのは悲しいので、手洗い、うがいを励行し、充分な栄養の摂取を心掛けています。 きょうも「タウリン2000ミリグラム」のドリンク剤を飲みました。
でも、ちょっと寒気がするような… 気のせいでしょうか?

2004年12月24日 【オトー】
メリークリスマスの謎

クリスマスイブということで、メリークリスマスなわけですが、ふと疑問に思ったことがあります。
「メリークリスマス」というのは、挨拶のように発せられる言葉ですが、いつからいつまで有効なのでしょうか?
「あけましておめでとう」には、「年が明けて初めて会った時に限り有効、でもせいぜい1月10日くらいまでかな~」というような使用法が定められていますが、「メリークリスマス」はどうなんでしょう?
クリスマスイブとクリスマス当日の二日間しか使えないものなんでしょうか?
そもそも「メリー」ってなんですか? なんらかの状態をあらわす言葉ですか? 人の名前ですか? 羊の所有者の名前ですか? なんなんですか?
メリーさん、あなたはいったい何者ですか? 羊はペットとして飼っているのですか? それとも家畜としてですか? 乳はしぼりますか? 肉は屠りますか? 料理はいつもジンギスカンですか? メリーさんも「メリークリスマス」って言うんですか? それはいつですか? いつからいつまで「メリー」なのか、誰か教えてください!できたらメリーさん本人が教えてください!

2004年12月25日 【オトー】
めしあがりなはれ

家に帰ったら、マンガに出てくるような料理がでんと出されていたので思わず撮影してしまいました。 961c4930

2004年12月27日 【オトー】
年末に挫折

自分がこの「木曜日記」を担当している一週間は、「一日最低1本、一週間で10本以上」という目標を立てていたのですが、3日で挫折しました。 三日坊主とはよく言ったもんだぜ。
「一週間で10本以上」も多分無理でしょう。あはは。 まぁ、そんなに張り切ることもないんですけどね。この暮れの忙しい時に。 年賀状も作ってないし。

わが家では前回から、「年賀状は、来たら出す」という新方式に変えたため、宛名書きは元旦の行事になりましたが、年賀状は年内に用意しなければなりません。
年賀状用に子供たちの写真は撮ったので、あとはパソコンでちゃっちゃっちゃっとやれば終わりなんですが、それがねー。なかなかねー。
簡単でいつでもできる作業というのはなぜかあと回しになっていきますねー。なぜか。

2004年12月29日 【オトー】
「爆ぜるパパパヤ」

第8回完成 インスタントテレビで私がお送りしている「爆ぜるパパパヤ」の第8回が無事完成しました。 次回の更新で登場することでしょう。「年末年始のお休みは、家でゆっくりおこたでみかん」派の方に最適な内容になってます。 のんびりゆったりしたお気持ちでお楽しみ下さいませ。
木曜に始まり水曜に終わる木曜日記。 ということで私の担当は今日まででした。 一週間ありがとうございました。 さて、雪だるまでも作ろっと。

2005年06月11日 【オトー】
お詫びと訂正とお詫び

『インスタントテレビ6月号』の百問千答におきまして、私の答えに誤りがありましたので、お詫びして訂正してさらにお詫びいたします。

誤:絶好調の時の歌→エマニエル夫人のテーマ
正:嬉しいときに頭に流れる歌→エマニエル夫人のテーマ

誤:そうじゃない時→中島みゆきの「蕎麦屋」
正:切ないときに心で流れる歌→中島みゆきの「蕎麦屋」

これは、私が、質問の確認を怠って、「たしかこんな質問だったな」と、曖昧な記憶に頼って回答してしまったために起きた事故です。
今後は記憶に頼ることなく、すべてにおいて「確認」「報告」「連絡」「相談」を怠らず、同様の事故の発生の防止に努める所存でございますので、今後ともよろしくお願いいたします。
このたびは大変な損害とご迷惑をおかけいたしまして申し訳ありませんでした。
それから『オトーラの書』がここに引っ越したからよろしくな。

******引用以上

まぁなんて言うか。最近書いてるのとあんまり変わらないようなことが書いてありますね。
10年というと長いように感じますが、人間にとって40歳代から50歳代の10年というのはあまり成長しない10年だということがよくわかります。
我が家ではもはや常識として定着している「年賀状は、来たら出す」システムがこのころ始まったという歴史的事実が明らかになったことは感慨深いです。
12月の木曜日記の後に6月の投稿が一本混じってますね。なぜでしょう? アンケートの答えが間違ってたって謝ってるけどあんまりまじめに謝ってないね。 エマニエル夫人のテーマは聴かないけど中島みゆきの「蕎麦屋」は今でも時々聴いて切なくなってるよ。
そして。 最後の一行。
オトーラの書、一回だけ引っ越してますが、それが2005年6月。
ちょうど10年前ですね。 二度目の引越しを敢行している真っ最中にこんな文章を発見するとは、なにやら絡みに絡みついた縁(えにし)を感じざるを得ないのであります。

2015年5月27日

タイトルとURLをコピーしました