お楽しみシリーズ「特捜部Q」もいよいよ終盤。本国では最終巻が刊行済みですが、日本語版はこの『特捜部Q―カールの罪状―』が今のところ最新刊です。すでに上下2巻で文庫化されていますが、最終巻とあまり間を開けたくなかったので読むのをちょっと待っていました。いろいろ忘れちゃいますからね。
特捜部Q カールの罪状 / 原タイトル:NATRIUM CHLORID
例によって「過去の事件と現在進行中の事件がリンクして」という展開ですが、時間の経過という障害に加え、今回はコロナ禍という敵も特捜部Qの前に立ちはだかり、捜査がなかなか進みません。他の部署でコロナ感染者が発生するとそちらの応援を命じられたりします。過去の事件より現在の事件を優先しろというわけです。
今回特捜部Qが捜査しているのは連続殺人事件。ただし、現場に食塩に関する遺留物があるという以外は共通点が無い上に「連続」と言っても何年かの間隔をおいての「連続」です。
でもなんか怪しいぞ、というわけで捜査していくと、殺された被害者たちはどうも評判の悪い人物ばかりだったということがわかってきます。
ちなみに原題の “NATRIUM CHLORID” は「塩化ナトリウム(食塩)」という意味だそうです。
乏しい手がかりを必死で追う捜部Qですが、そうこうしているうちにカールに過去の事件の容疑がかけられ、追われる身となります。一作目で語られ、真相がわからないままだった「ステープル釘打機事件」に関わる件です。アサドも家族関係で深刻に悩んでいるし、ゴードンはクリスマスが楽しみで身が入りません。特捜部Q 絶体絶命。ローセが安定しているのが希望でしょうか。
シリーズ最大の障害を不屈の魂で乗り越えようと踏ん張る特捜部Qの姿に頭が下がりますが、最後は「特捜部Qはこれからどうなっちゃうの!」というところで終わります。
この「どうなっちゃうの!」が薄れないうちに最終巻を読みたいところですが、今のところ日本語版の刊行予定などは不明です。
この『特捜部Q―カールの罪状―』の本国版は2021年刊、日本語版は2023年6月刊なので2年くらい開いていたようです。
最終巻本国版は2023年の12月刊だったそうなので、2年くらい経ってますね。
特捜部Q日本語版最終巻もそろそろ刊行予定が発表されていい頃かと思います。
カール、どうなっちゃうんだろう?
もろもろ解決はするんだろうけどいつもボロボロの傷だらけだからなぁ。最終巻だから最大のボロボロが待ってるんだろうなぁ。
文庫版は上下2巻で刊行されています。





