合理性より面白性。映画『NONSTOP ノンストップ』を観たら

「爆弾を体に装着されているおかげで誰かの指示通りに行動しなければならない」っていう設定の映画やドラマは山ほど観てきたような気がしますが、これもそれ。

『NONSTOP ノンストップ』

出演: アポストリス・トトシカス, エフゲニア・デミトロポウロウ, タソス・ノウシアス, コンスタンティノス・マルコウラキス, ソドリス・アサリディス
監督: アンドレアス・ランプロポウロス, コスタス・スキフタス

読むのに気力がいる名前が並んでますが、ギリシャ映画だそうです。

指示通りに行動しなきゃいけないってところは痛いほどわかるけど、そのほか何もかも謎のまますごい速度で物語がすっ飛んでいきます。なにしろNONSTOPだから。
途中主人公と家族の過去エピソードも回想で挟まりますがそれで進行速度が緩むことはありません。次から次にいろんなことが起こります。

爆弾装着ものフル装備


主人公は立て続けにひどい目に遭いますが、あまりに唐突に殴られたりするので笑っちゃいます。
そこは逃げられないだろ、というような場面でも主人公は切り抜けます。NONSTOPだから。切り抜けないとSTOPになっちゃうから。
そりゃないだろ、というような(非現実的な)展開が続き、「これ、まさかの夢オチじゃね?」と思ったりもしましたがそんなこともなく。合理的ではなくてもちゃんと面白く。リズムやスピードがあれば合理性など二の次なんだな、と思いました。出来事が多くていちいち考えてられないだけかもしれませんが。

最後はちゃんと全ての謎が解明されました。と思います。そもそも「全ての謎」を私が把握してたのかも定かではありません。ついてけてなかったような気もします。
でも誰が犯人でなにが目的だったかはわかったので許してください(取ってつけたような真相だった気がしなくもないですが)。
「明日会社行くの嫌だなぁ」という時に観るとそういうこと忘れられるいい映画ですよ。憂鬱な時はギリシャ映画がいいのかも。他に思いつかないけどさ、ギリシャ映画。

blinkani
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