中子真治の『超SF映画』にも載ってない1935年のソ連映画『宇宙飛行』を観たよ

映画・ドラマ

そもそも1935年(昭和10年)てどんな年だ?

Wikipediaで調べたところ、

・3月16日 – アドルフ・ヒトラーがヴェルサイユ条約を破棄し、ナチス・ドイツの再軍備を宣言
・4月6日 – 満洲国皇帝溥儀が来日。靖国神社参拝 
・5月15日 – ロシアで初めて地下鉄開通(モスクワ)
・6月1日 – NHKが国際放送を開始
・8月1日 – 中国共産党が抗日救国統一戦線を提唱
・10月21日 – ナチス・ドイツが国際連盟を脱退
・12月8日 – 大本教教祖出口王仁三郎と幹部三十余名を不敬罪・治安維持法違反で検挙

以上、『ウィキペディア日本語版』,(2016年3月1日取得,https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=1935%E5%B9%B4&oldid=58713182).より抜粋


もちろん年表に載るできごとがすべてではないのですが、暗い時代へと進む中、ロシアで初の地下鉄開通。

映画は1946年のモスクワから始まります。つまり公開年から11年後の未来のお話、という設定。結果的に第二次大戦終戦の翌年ということに。
1946年、モスクワでは初の有人月ロケットの発射計画が進んでいます。あ、ちなみにこれモノクロサイレント映画ね。音楽がずっと流れてて時々説明やセリフが文章で出てくる。
あまりに旧い映画なので正直何も期待せずに観はじめましたが、とんでもない。最初に宇宙船が出てくるシーンでおったまげる。
格納庫で整備中みたいなシーンなんだけど、もう巨大感1000パーセント。
流線型の宇宙船の横を小さな作業車が走っていたり、さらに小さな人間が機体に貼り付いて作業してたりするんだけど、その小さな人間が動いてんのね、モデルアニメーションでちょこまかちょこまか。そのあたりじっくり見せてくれて、もううれしくなっちゃう。

物語的には宇宙飛行は危険だからやめろというやつが出てきたりするんだけどそのへんはまぁいいや。
月に行こうとしてるのは白い髭の博士なんだけど、前日の準備が、自宅で奥さんがスーツケースに着替えを詰め込むって実にアットホームな雰囲気なんだけどそこもまぁいいや。

いろいろあってキレイないおねえちゃんと冒険好きな少年も乗り組んでいよいよロケット発射。
そしてなんと、
「発射時の衝撃から身を守る為 乗組員は 特殊な液体で満たされた水槽に入った」(字幕より)
こりゃあれだ。エヴァンゲリオンとかでおなじみのあれだ。
と思ってよく見たらみんな簡易宇宙服みたいので頭部もおおっていたので、酸素は普通に供給されているのだろう。でもリアルな設定。

発射後は、ロケット切り離しや無重力状態の描写など、科学的に正確であろうとするいくつかの場面の後ついに月に着陸。
月の裏側に着陸したために冒険が始まる。
彼らの宇宙服は妙に長いチューブみたいのがたくさんビロビロしてて動きにくそうだが、月面を移動するのにぴょんぴょんジャンプするときはモデルアニメーションになってかわいいったらありゃしない。
特撮技術がどうとかっていうより全体的に「絵になってる」という印象を強く受けました。
月面でそこそこピンチに襲われますが、最後はまぁハッピーエンドでした。

監督:ヴァシリー・ジュラヴリョフ 出演:セルゲイ・コマロフ、ヴァシリー・コヴリギン、ニコライ・フェオクチストフ

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