エピソード19に引き続きのヒクソン高田戦(1997年10月26日増刊号No.819)。
ゲストのビビる大木もプロレスファンで話が弾んでます。
プロレスにあまり詳しくないゲストの回も面白いけど、プロレスファンどうしの弾む会話は面白い上に心地よい。
私はちょっとプロレスから心が離れていたころなので、ヒクソン戦前の高田の立場みたいのよく知りませんでした。Uインターの解散とか全然印象にない。
「高田対ブッチャー」という言葉が「背に腹は代えられない」と同義語だということも初めて知りました。
このヒクソン高田戦は地上波テレビの録画放送で観ましたが、内容にも結果にもがっかりしたのを覚えてます。
酷評されたアリ猪木戦を中学生の時に観て、スライディングしながらキックする猪木に「その手があったかぁ(足だけど)!」と感心したくらい素朴な私ですが、ヒクソン高田戦はなんか何も感じませんでした。
思い入れのない私は「つまんなかったなぁ」くらいで済みますが、思い入れの強かったファンの心情はビビる大木が語ってくれました。
何が起こったか受け止められなくて、電車にも乗れず歩いて帰ったそうです。そうなっちゃうんですね。
でも、結果には裏切られたとはいえ、強く強く期待して何かに臨むのは素晴らしいことだと思います。
北尾戦の大カタルシスや、その他の名勝負の再現を夢見て破れ、とてつもなく苦い思いをしたプロレスファンはこれで大人になったのかなとちょっと思いました。いつも望んだ結果に導かれるわけじゃないよと思い知らされましたね。
毎回笑って見てますが、今回は笑いだけでなく切ない気持ちになりました。猪木の言葉にちょっと目が潤みました。
あ、あと最後の北尾情報もうれしかったです。写真がチラッと映りましたが、なんかすごい体になってましたなぁ。