それがいつからかだったかは忘れてしまいましたが。
右膝を深く曲げると痛いので、私は正座ができません。
頑張っても曲がり切らない膝のために上体は前傾姿勢のまま。油断すると前に倒れてしまうので両手をついて支えなければなりません。上体だけ見ると世界陸上の男子100メートルのスタート直前と同じ形です。世界で例える意味は特にありませんがなんかいいでしょ?大袈裟で。
このまま正座をしないまま一生を終えてもいいかな、と思って日々過ごしてきたのですが。
この度決心して、正座できるようにストレッチを始めることにしました。
なぜでしょう?
NHKで『昭和元禄 落語心中』というドラマを観ているのですが、これが実に面白いんですね。
で、思ったんです。
「俺、落語できんじゃね?」
ちょっと真似してやってみました。
「死神だよ〜」
うん。
いけるいける。
「死神だよ〜ぉぉ」
の方がいいかな。
というわけでちょっくら落語でもやってみようかと名前とか考えたりなんかしてね。
「〇〇亭△△」みたいな大学の落研で着けるようなふざけたやつ。
しかしそこではたと気づいた。
「あたしゃ正座できないんだよ」
落語といえばみんな正座してるじゃないか。
「あたしゃ正座できないんだよ〜ぉ」
の方がいいかな?
しかしどんな高齢の噺家も正座してるのあれすごいですよね。自分が歳を取って初めて気づく噺家の驚異。
というわけで(「というわけで」が多いねどうにも)。
妻がYouTubeで見たというストレッチをやってみたけれどこれがどうにもうまくいかない。体が硬すぎて。
妻が指示する形になれなくて変な体勢でコロコロしちゃう。ひとりプロレスか。妻が半笑いだ。
そういえば何年か前、整骨院でストレッチを教えてもらった時にも先生に笑われたっけ。体硬くて。落語よりこっちの方が笑えそうだ。座布団の上でストレッチして笑われる芸。
まぁでも。高齢の噺家の皆さんが正座できるのは毎日正座していたからだと思われるので、地道にストレッチも続けていればいつか正座できる日も来るでしょう。生きていれば。
落語の勉強も怠りありません。
今日は録画していたNHK『日本の話芸』で、笑福亭松喬の落語「次の御用日」を鑑賞。
あはは。面白れぇなこれ。
あぁっ!
あぁーっ!!
これはできないや…。
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