594 繁忙期を迎えるにあたって

きょうこそはなんかまじめな話で迫ります。
毎年秋から冬は忙しくてバタバタしてるのですが、仕事がらこれはしょうがないんですね。春夏まったりしてるから、そのぶん秋冬バタバタしないとやってけない会社なんです。

一年を通じて忙しさが平均してくれればどんなに心穏やかな人生だろう、と思うこともしばしばですが、そうなったらなったでもっと楽をしたいとか言い出すに決まっているので、あまり考えないように心がけましょう。

とりあえずは今年の繁忙期、できるだけバタバタせずに乗り切るいい方法を思いつきました。それは、

何かを探す時間をなくす

です。
気がつけば何かを探している日々でした。作業指示書、納品伝票、ボールペン、電卓、ホッチキス、スタンプ台、太いマジック、細いマジック、たしかあれについて書いておいたメモ。
それらを山のように物が積まれた机の上から探し出すあの時間。探しすぎて、いったい自分が何を探していたのか忘れてしまってそれを思い出そうとするあの時間。
それらの無駄な時間をなくし、浮いた時間をぎゅっとまとめれば、繁忙期のバタバタ感はかなり軽減するのではないかと私は考えたのです。

そりゃ、何かを探していて、偶然すっかり忘れていた別のものを見つけ、「あ、これも手配しとかなきゃ!ここで見つけて助かった!」ということも年に4回くらいはありますが、そこではやはり無駄な時間が費やされ、新たに思い出した仕事をかたづけている間にそもそも何かを探していたことをすっかり忘れ、後でまたあわてて探し回る、という「無駄時間の先送り」現象を呼び起こすおそれも十分考えられるので、「探し物の効能」としてカウントするのは危険でしょう。

というわけで。探し物をなくすことがバタバタをなくすことだと気づいた私は身辺の整理を始めました。
不要なものを捨て、これから使う指示書や発注書、予定表や見積りなどをファイルする。筆記用具、ホッチキス、ゼムクリップなどは机の決まった引き出しに入れる。
どーです、このすばらしい作戦。机の上がみるみる見晴らしよくなってゆく。

え?

当たり前?

そうなの?

30年のサラリーマン生活で初めてと言っていいくらい見晴らしのいい机が出現したというのに、当たり前だとあなたはおっしゃる。
そうだよね。30年、ファイルなんかしないで積み重ねた紙を適量ずつつかんでばさばさ探したりしてたんだもんね。そりゃ無駄だわ。
30年間のその無駄な時間をまとめたら何ができただろう?でっかいお城を建てられたかもしれない。今までの無駄な時間を返せ!今までの俺!
しかし。

もう後ろを振り返るのはやめよう。
未来に向かって生きるのだ。

無駄な時間をなくして、無駄な時間をなくして、無駄な時間をなくしたら、意外と秋冬も暇だということが判明したりして。

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