映画『バベットの晩餐会』を観たよ

料理のこともカトリックのことも音楽のことも、もっというと人生のこともよくわからないけど、みんなでワインを飲むと楽しいってことは知ってる。
で、それだけでも知ってれば楽しめる映画。知らないところは想像で補いましょう。

『バベットの晩餐会』は、1987年のデンマーク映画。監督・脚本はガブリエル・アクセル、出演はステファーヌ・オードラン、ビアギッテ・フェザースピール、ボディル・キュア他。まぁひとりも知りませんが。でもみんなでワインを飲むと楽しいってことを知ってればだいじょうぶ。
原作があって、やはりデンマークの作家、カレン・ブリクセンの小説の映画化だそうです。
デンマークの小さな漁村の美人姉妹を中心に地味な出来事が地味に積み重なっていきます。
タイトルになっている「晩餐会」がクライマックスですが、料理シーンとか派手な演出をするわけでもなく淡々と進んでいきます。
でも、食材が運び込まれるシーンから調理シーン、招待されている村人たちの様子までていねいに描かれていて、自分もそこで豪華な料理を前にしているような気分になれます。ワインとか飲みたくなります。料理やワインに詳しいとより楽しめるでしょう。

怪獣も宇宙人も出ないし殺人事件どころか暴力沙汰も起こらず、誰かがどうしょうもなく追いつめられるような切迫した場面もない地味な映画(村人がものすごーく地味にじゃれあいのようないさかいを起こしますがむしろほほえましかったり)ですが、人生を大切にする良さ、みたいのがじわじわしみてくるいい映画でした。
「人生は生き切ってみないとわからない」という北方謙三の言葉を思い出しました。

今回はNHKのBSで放送されたのを録画して鑑賞。きっとまた放送すると思うのでその時はぜひご覧ください。特に、心が荒んでいてどうにかしたい人にお薦め。心の波風が静まりますよ。たぶん。
ちなみに1987年の映画は『アンタッチャブル』『スタンド・バイ・ミー』『サクリファイス』などなかなか傑作揃い。殺人や暴力沙汰は起こりますが。あと『悪魔の毒々モンスター』『スケバン刑事』『プレデター』だって。心静かに生きろよおまいら。

 

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原作の翻訳版もありました。読んでみよっと。作者名イサク・ディネーセンになってますが、カレン・ブリクセンと同一人物だそうです。ペンネームを使い分ける人みたいですね。

 

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