恋愛ものは避けて生きてきたけれど。映画『箱入り息子の恋』を観たら

「恋」とか「愛の」とかタイトルについてるだけで鑑賞優先順位外に蹴り出す私ですが、絵を描くための資料を探してアマゾンプライムビデオを漁っていて、見つけました。
観はじめたら先が気になってつい観てしまいました。面白かったです。
内気で女性に縁のない男が主人公というだけでまずはグイグイ引っ張られてしまいました。我が身を見るようで。
全く予備知識がないまま観はじめたんだけど、星野源みたいなやつだなと思ってよく見たら星野源だった。なるほど。
恋愛ものはどんなストーリーでもお前ら勝手にやってろよ、と思ってしまう私なのですが、これは、日常的でユーモラスな場面を散りばめながらも緊張感が途切れない不思議な映画でした。
親の気持ちもわかるし、内気な主人公の気持ちもわかるので複雑な精神状態になっちゃいます。
基本、現実的な描写で物語は進んでいきますが、終盤いろいろ事件が起こり、笑ったりハラハラしたりウルウルしながら観終わった後で、ああ、これコメディじゃん。と気づく。胸に何かを突き刺してくるタイプのコメディ、もしくはファンタジー。
自分の意思と足で歩くことでしか愛するものは手に入れられないというメッセージ。内気な主人公がやむにやまれず自分の意思を他者に伝える場面が何カ所かあるが、すべて胸が熱くなる。私ができないこと、できずにきたことを彼はやっている。
ただまぁ、「恋をした男は不死身になる」というのは間違ったメッセージだと思うけど。

映画『箱入り息子の恋』公式サイト

 

 

linelink01

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