618 SMAP新曲はゾンビメイクで

「お通夜みたい」だの「つかまった脱北者みたい」だの、多くのひとが「死」を連想した、フジテレビ「予定を変更してのスマスマ生放送」。
たとえはどうであれ、あれを見たほとんどの人がSMAPはもはや「死に体」であると感じ取ったことであろう。

あんな姿をさらしておきながら、以後何事もなかったように今までどおり「明るい娯楽の象徴」として存在していけるのだろうか?
以前と同じように明るく振舞えば振舞うほど、あの、つかまった脱北者のお通夜みたいな姿がくっきり記憶に刻み込まれてしまうのではないか。そして見てる方もみな身につまされてぐったり。
それはいかんだろう。

ならば。
以前と同じ存在に戻ろうなどという望みはきれいさっぱり捨ててしまうがよい。(って、どういう立場で語ってんだ俺)
今後のSMAPのコンセプトは「死んでいるのに生きている」。
そう。
ゾンビ状態。
グループ名も、Sports Music Assemble People or Zombieに変更。

SMAPorz

読み方はスマッポォズ。
どう?スマッポォズ。「ォ」はちょい巻き舌でね。
みなさんごいっしょにハイ、スマッポォズ。
もう一回元気よく、スマッポォズ!
これなら世間の厳しい視線もかわせるはず。スマッポォズ!

スマッポォズの新曲はもろに「死」をイメージした暗い曲でなくてはならない。
ストレートに、「僕たちあの日死にました」という歌詞でなくてはならない。
出来ることなら森田童子に作詞作曲してほしい。それだけでいろんなものが吹っ飛びそう。

プロモーションビデオも四人の死体のシーンから。
ものすごくいやな殺され方してんの四人とも。「怨み残して逝きました」みたいな。
やがて四つの死体が動き出す。立ち上がり、ゾンビとなって人々に襲いかかる。
街は阿鼻叫喚。
そこへ現れる白銀のフード付きマントをまとった男。右手にクリスタルの杖、左手には鞘をはらった剣。髭をたくわえた口元がわずかに見えるだけでそれ以上は判然としない。キムタク?かとも思うが違うようにも見える。
男の前で動きを止めるゾンビ四人。マントの男に威圧されているようにも見える。

マント男が杖と剣を自分の前に差し出し、交差させる。

男の、髭におおわれた唇が動く。

*無音、字幕にて
(さあ、選択しろ。自分の意思とプライドで)

手を差し出しながら男に近づいてゆく四人のゾンビ。
画面が光に包まれ、四人がどちらかを選んだかわからない。
暗転。
暗い部屋のベッドで眠っているキムタク。大きな窓から月明かりが差し込んでシーツに窓枠の影を落としている。
そこに四つの人影が加わる。手に何か長いものを持っているのがわかる。
クリスタルの杖か?はたまた剣か?影ではわからない。
目を開けるキムタク。
5秒間の無表情のあと、薄く笑う。
fin(e)

どーですこのスマップ復活大作戦プロモーション。
ステージで歌う場合は四人がゾンビになったり人間に戻ったり早替わりで大盛り上がり。これでSMAPも完全復活間違いなし!
あ、SMAPorzか。
はい!
ごいっしょに!スマッポォズ!

アイ!

アム!

スマッポォズ!!

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