オトーは月刊スターログと #28:1984年7月号

古いものが好きで何が悪い!IMAXなんかわしゃ知らん!
というわけで始まってました。ガンコ親父の店「オトーは月刊スターログと」。
早くも第28回。何と比べて早いんだか遅いんだか知ったこっちゃありませんが、今回取り扱うのは、

月刊スターログ日本版NO.69:1984年7月号 定価680円

表紙

目次

前回がレトロ企画号だったので、今回は最新映画(33年前の)満載号をチョイスしました。

そのころ『スタートレック3 ミスタースポックを探せ!』は6月9日急遽公開だった

最新映画紹介は『スタートレック3 ミスタースポックを探せ!』から。前作『カーンの逆襲』で死んじゃったスポックのレナード・ニモイ “Leonard Nimoy” が監督で死んじゃったスポックを探しましょうってお話。
え?死んだのになぜ?というのが引きでしょうか。ネタバレになるのでこれ以上は申しません。
ピンナップも両面カラーで表も裏も映画『スタートレック3 ミスタースポックを探せ!』“Star Trek III: The Search for Spock”のシーンから。
表は地球人やらクリンゴンやら何だっけこいつ人やらのキャラクター写真をたくさん並べたレイアウト。かっこいい。
裏は宇宙基地をバックにしたエンタープライズのアップ。AとかBとか付かない無印のNCC-1701。かっこいい。
「6月9日急遽公開」とか書いてあります。7月号は多分6月1日発売のはずなので「あと1週間と1日で公開じゃん!」というタイミングです。
記事は、濃いめの青い地にスミ文字というアクゼシビリティ最悪な色使いですが一生懸命読んでみました。
あらすじの他にSFXはILMとか、撮影中にスタジオが火事になったけど消化作業が続く中でも撮影は続けられたとか、懐かしいキャストについてとか書かれてました。あー目が疲れる。
ちなみにこの時期は劇場版『スタートレック』がテレビ放送された直後だったらしく、スタートレックのファンページ「STAR TREK EORUM」でそのカット放送に賛否両論でした。あのシーンやこのシーンをカットしてけしからん、という意見と、カットしてかえってよくなったとか。吹き替えに関してはみなさん好意的な意見でした。

そのころ最新映画は『グレイストーク』『スーパーガール』『超時空要塞マクロス』『レンズマン』だった

『スタートレック3』の次の最新映画は『グレイストーク』“Greystoke: The Legend of Tarzan, Lord of the Apes”。
要するにターザンですね。チンパンジーが赤ちゃんの頭を撫でてたり、革パンいっちょの男の写真やらが並んでます。真っ赤な地にスミ文字なので文字は読みません。目が潰れそうです。まぁいいでしょ。ターザンですよターザン。知ってますよね。監督はヒュー・ハドソン “Hugh Hudson” です。
ターザンの次は『スーパーガール』“SUPERGIRL”。印刷の都合でしょうか、『スタートレック3』の記事と同じ青地にスミ文字。目玉が痙攣してきました。スーパーマンの従姉妹だか姪っ子だか父親の愛人の子だかなんかそんな人でしたよね。テレビ放送の時に石川秀美が吹き替えしてました。最近ドラマになったらしいです。
その次は『超時空要塞マクロス』の劇場版の紹介。モノクロページになって、おじさんほっとしました。すっかり落ち着いちゃいました。
「これはリン・ミンメイのアイドル映画だ」という切り口の記事になってます。
まだ『愛・おぼえていますか』というサブタイトルが決まっていない頃の記事みたいですね。
その次は『レンズマン』。
E.E.スミス (E.E.”Doc”Smith)の原作をCG満載でアニメ化した映画らしいです。
子供のころ原作を一冊だけ読んだなぁ。レンズ持ってるんだよね、レンズマンだけに。
テレビシリーズもあったと思いますがそれも観てません。ソフトとかあるのかなぁ。
(探してみた)普通に買えるソフトはなかったけど原作の電子書籍が¥0で読めるのを見つけたのでダウンロード。思わぬ収穫でした。正月に読も。
amazonプライム会員の方ならこちらから→銀河パトロール隊 レンズマン・シリーズ Kindle版

 

そのころ読者は今だったら炎上必至なことを言っていた

毎回スターログを読み返していて意外と楽しみなのは読者ページ。
当時のファンが何を思い、何を求め、何を売り飛ばしたかったのか。
この号の「WANTED」では、「スターウォーズ」「スタートレック」に関するもの、とか、「シルバー仮面」「レインボーマン」に関するもの、とか漠然としたWANTEDが目につきましたが、売りますの「FOR SALE」は通常の掲載は無く、こんなことになってました。長い文章なので画像で。

こんな通告が

ネット社会になった今でも通じますが、モラルを尊重することこそ自分が好きなものを守る大きな手段ですね。
そしてもうひとつ。私にとって大きな意見が読者から寄せられています。こちらも画像でどうぞ。

「ジェダイ」はもちろん『スターウォーズ ジェダイの復讐』。そして「BBJ」はなんと『さよならジュピター』“Bye-bye, Jupiter”のことなんですね。
読者からの投書の一部を見出しにしてるんですが、以前の号のランキングで1位になった『ジェダイの復讐』を批判するために『さよならジュピター』を引き合いに出してるような内容でした。
今ネットでこんなことを言ったら炎上必至なのではないでしょうか。引退して田舎で静かに暮しているBBJが引きずり出されて公開処刑、みたいなことになりそうです。もうBBJをいじめるのはやめてください。静かに余生を送らせてあげてください。

というわけで、「オトーは月刊スターログと」第28回はここまでです。もうすぐお正月。おやすみは昔のSF映画でも観て、飽きたら凧あげか羽根つきでもしようと思っています。みなさんもよいお年をお迎えください。では来年までごきげんよう!さようなら!ハッピーニューイヤー!

オトーは月刊スターログと[総目次]

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