アメリカドラマの底力。SFドラマ『スタートレック:ピカード』“STAR TREK:PICARD”「5.スターダスト・シティ・ラグ」と「6.不可能の箱」を観たら

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第5話 スターダスト・シティ・ラグ

なかなかグロテスクなシーンから始まりました。
元ボーグが体内の機械をインプラント抜き取られてます。血まみれ麻酔なし。
救出に現れたのはやはり元ボーグのセブンオブナイン。
なんと摘出手術を受けていた血まみれは『ヴォイジャー』に出ていたイチェクでした(俳優は違う人らしい)。
個人的に最近『ヴォイジャー』を観終わったばかりなので、セブンもイチェクも記憶に新しいところでうれしい再会。イチェクひどい目にあっているけど。
セブンはいろいろあったようで、宇宙の仕事人みたいになっていて、法を無視して悪いやつをやっつけるような活動をしています。
荒っぽい集団に属しているようですが、正義感と、助けを求める者を見捨てない気持ちは強く、ピカードにも協力することになります。

みんなが変装して別人格を演じる場面は笑っちゃいましたね。スタートレックシリーズでは時々出て来る“ひと芝居で乗り切れシチュエーション”ですね。なんだかんだ言ってたピカードも結局ノリノリでお芝居してました。好きなんだよね、きっと。

第4話を観た時は『七人の侍』みたいにピカードがひとりずつ仲間を集めて行って、最後に何者かとの闘いに臨むって構成だと思ったけど違いましたね。
「素敵なゲストがひとりずつ登場して直面した問題を解決したり謎を解いたりしながら核心に迫って行くドラマ」かな?

しかしカッコよかったなぁセブン。ぶっきらぼうな話し方と裏腹に(ヴォイジャー時代からそうだけど)、危険を承知でピカードの気持ちを尊重する行動をとります。
「誰かが希望を持っていないと」。
姐御っぷり半端ねぇっす。

セブンが去る前のピカードとの「人間性」に関する会話も泣きそうになりました。元ボーグ同士ゆえのやりとり。でも我々普通の人間も常に自分の「人間性」を問いながら生きるべきなんじゃないかとも思いました。
セブン転送の直前に『ヴォイジャー』のテーマがうっすらと流れたのも良かったなぁ。直後修羅場だけど。
その後「お前何やっちゃってんだよ!」という衝撃の事件が起こり、第6話へ続きます。

で、その「第6話 不可能の箱」ですが

毎週金曜日配信なので楽しみにしていたら、なんと手違いで第7話が配信されちゃったんですね。
私は金曜日仕事を休んでいたのでいつもより早く観られるかな、と楽しみにしていたのですが、家族がゲームをやっていたので観られず、Twitterの投稿で誤配信を知りました。
良かったです観なくて。家族がゲームしてて。
これ、7話を先に観ちゃった人はかわいそうだなぁ。
「amazon何やっちゃってんだよ!」という気分ではないでしょうか。
第6話には記憶に関する話が出て来ますが、第7話を観ちゃった人は記憶を書き換えて欲しいと思ったのではないでしょうか。
それとも急いで第6話を観て脳内で順番を入れ替えたでしょうか。
というわけで私は土曜日に観ました第6話。

第6話ではピカードがボーグの再生キューブに向かいます。
かつてボーグに同化された経験を持つピカードにとっては辛い記憶がよみがえる行きたくない場所です。
でも行くんです。必要だから。ピカードだから。心意気に泣けます。こっちも気持ちが入っちゃって、ピカードと同じように苦しくなって来ます。やっぱりすごいドラマだ。
テレビシリーズの記憶がよみがえります。同化から救出されて傷ついた身体と心を故郷で癒す話も泣けたっけ。

ボーグ再生キューブでは陰謀が進行していて、ピカードが救いに来た女性ソージが大ピンチ。
裏技でキューブに乗り込んだピカードと合流してギリギリで凌ぎながら脱出直前に追い詰められて今度こそ絶体絶命!
とその時!
いやもうカッコよすぎるじゃんあんた。ちょっと予想はしてたけど。みたいなことになります。
というわけで絶好調『スタートレック:ピカード』。
来週金曜日は第7話配信。楽しみ!

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blinksaba
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