なんだかNHKの土曜ドラマのような地味なタイトル。
でも大丈夫。監督は娯楽の帝王ジョン・バダムです。『ブルーサンダー』、『ウォー・ゲーム』の監督ですね。帝王っていうより職人でしょうか。安心して観ていられます。大小たくさんのアイデアがバランスよく配置されてクライマックスへ向かって進行していく、娯楽映画のお手本みたいな映画でした。
悪い奴の脱獄シーンから始まったかと思ったらすぐに別の事件での刑事コンビの追っかけ(ずっこけ)アクションに続きます。
脱獄犯の元カノの見張りを命じられた刑事コンビの一人がその元カノといい仲になって、その一方で脱獄犯が迫ってくるという状況で刑事同士のイタズラやらラブコメ風展開やら呑気なシーンが続きます。ベタだけど(ベタだから?)思わず笑っちゃいます。
主役のクリス(リチャード・ドレイファス)が自分の立場と彼女への愛情に悩む姿や、そのために起こるドタバタですっかりクリスに感情移入してしまったので、大きな機械がドッカンドッカン動く製材工場での最後の対決アクションはハラハラドキドキしてしまいました。
初見(のはず)なんですが、なんだか懐かしい感触の映画でした。音楽とかもわかりやすくて懐かしい。
1987年の映画なので、あのころせっせと映画を観ていた人はじんわり懐かしい気持ちになる映画だと思います。
私は未見ですが続編もあります(DVDのジャケットの写真がちょっと心配を誘いますが)↓
張り込みプラス