特に予定のない日曜日の遅い朝。
尿意で目覚めたが寒さで出るのがためらわれる布団の中で、私は『惑星大怪獣ネガドン』のことを考えていた。そしてふと思ったのだ。
(そういえば昭和百年ていつだ?)
「そういえば」というのは、『ネガドン』は「昭和百年」が舞台のフルCG怪獣映画だからだ。
いつだ昭和百年。
尿意に耐えながら私は計算を始めた。
(えーと、終戦が昭和二十年で西暦1945年だから100引く20は80だからえーとえーと、1945に80足せばいいんだからえーとえとえと、、、45と80で25で繰り上がってえーとえーと、、、)
途中で小便を漏らした。
というのは嘘で。計算の結果なんと来年、西暦2025年が「昭和百年」であるとういう答えを見事に導き出した。
そうかぁ、来年かぁ、ネットで話題になったりしてないのかな?とスマホで調べてみた(トイレに行った後ね)。
するとどうでしょう。
「昭和100年」で検索すると「昭和100年問題」という見出しが。
なんだなんだ昭和100年問題。
「ネガドン来るのか?ついに来るのか?」などとワクワクしながらリンク先へ。
「昭和100年問題」とは?
・官公庁や金融機関のコンピューターシステムには、昭和二桁で “年” を認識しているものがある。
・平成以降も内部的には昭和二桁で処理していて、表示する場合のみその二桁から63引くことで平成の年に合わせていた(令和はそこからさらに、えーと、、、いくつか引くことで合わせている、と思う)。
・ハードやソフトを更新する際も、過去のシステムとの互換性を保つためにこのやり方を踏襲している。
・二桁なので、昭和100年にあたる西暦2025年は内部的に「昭和00年」と認識される。
ということらしい。
ここに、「我々の知らないところで昭和は続いていたのだ!」とロマンの香りを感じるか、はたまた「日本組織の問題先送り体質」の腐臭を嗅ぐかは人によるだろうけれど、問題に気づいた誰かが対策を上司に提案したところで「わしの任期中に面倒なこと言い出すなや。昭和100年?何十年先の話をしとるんじゃ心配性か?そもそもそんな頃にはわしもお前もここにはおらんぞ。死んどるかもしれんしな、お前が。ガッハッハッ!」などと一蹴されている場面が眼に浮かぶ。
「何十年先」が「十何年先」になり「何年先」になりもう「来年」だ。
「昭和100年問題」で起きることの可能性をいつものAI(Microsoft Copilot)に尋ねたところ
1.データの誤処理:年を基にした計算や処理が誤って行われる可能性があります。例えば、年齢計算や契約期間の計算が正しく行われず、誤った結果が出ることがあります。
2.システムエラー:一部のシステムでは、無効な日付として認識されるため、エラーが発生し、システムが停止する可能性があります。
3.データベースの不整合:データベースに保存されている日付情報が不整合を起こし、データの整合性が保てなくなることがあります。これにより、データの検索や更新が正しく行われなくなる可能性があります。
4.レポートや帳票の誤り:年を含むレポートや帳票が誤った情報を表示することがあります。これにより、業務上の意思決定に影響を与える可能性があります。
5.セキュリティリスク:誤った日付処理により、セキュリティシステムが正常に動作しなくなることがあり、不正アクセスやデータ漏洩のリスクが高まる可能性があります。
だそうで。これらが本当に起きたらなかなか混乱しそう。
マイナンバー関連とか大丈夫なのかね?
世界中が対象だった「2000年問題」と違って「昭和100年問題」は「日本で解決しなきゃいけない問題」だと思うけど今年の上司はどう思ってるんだろ。
「「昭和100年問題」?ちょっとなに言ってるかわかんない。今は令和だよ?そもそもそんなの平成で偉かった人の責任じゃね?わしに責任なくね?アメリカはどうしとるんじゃアメリカは。なに?アメリカに昭和も平成もありません?……そりゃそうだ。令和もないな!ガッハッハッガッハッハッガッハッハッのハッ!」
とか言ってそうだなー。
杞憂で終わればいいけどちょっと気になる「昭和100年問題」。心配性なので。
まぁ私にできることといえば初詣で「昭和百年が平穏無事に過ぎますように」とお願いすることくらいでしょうか。お賽銭ちょっと多めで。
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