活字の子

活字の子

タイトルがネタバレ。文豪夏目漱石の『吾輩は猫である』を読んだら

猫が人間を観察した記録、という変わった趣向の小説。「猫が語り手」という最大の特徴をタイトルでバラしていてちょっと勿体無いような気がします。猫が語っているというのは隠しておいて、徐々に「あれ?何だこれは?ひょっとして…」と引っ張る手もあったん...
活字の子

スティーブ・ニコルズ 『虫・全史 1000京匹の誕生、進化、繁栄、未来』Steve Nicholls “Alien Worlds: How Insects Conquered the Earth and why their fate will determine our future”を読んだら

特に虫好きというわけではではないのですが、書店で見かけてつい買ってしまいましたこの分厚い本。分厚さと共にタイトルに惹かれました。特に『全』の文字。「ここに虫の全てが書かれている!読みたい!虫の全て!」でも読むほどにわかってきます。「虫の全て...
活字の子

ダニエル・ソカッチ『イスラエル 人類史上最もやっかいな問題』“Can We Talk About Israel?: A Guide for the Curious, Confused, and Conflicted”を読んだら

中東で何か起きるとその都度「そもそもあそこらは何がどうなってんだ?」と思いながらテレビの報道を見たり本を読んだり雑誌記事を読んだりするのですが、「そもそも」が聖書の記述から始まっていたり、その後の歴史上の出来事もあまりに多くて複雑で、結局モ...
活字の子

夏休み読書感想文2025(その2) 村田 沙耶香『コンビニ人間』

はい。2016年芥川賞受賞作ですね。どーだ。前回の『むらさきのスカートの女』に続いての芥川賞受賞作読破。連続読破。「読んで破る」と書いて「読破」。どーだ。破ったったぞ芥川。村田 沙耶香『コンビニ人間』『むらさきのスカートの女』が2019年の...
活字の子

夏休み読書感想文2025 今村 夏子『むらさきのスカートの女』

夏休みといえばやっぱり読書感想文。今年の夏はこれを読みました。今村 夏子『むらさきのスカートの女』『こちらあみ子』が映画も原作も良かったので同じ作者のこれを読んだのですがこれはなんと芥川賞受賞作。どーだ。芥川賞どころか、直木賞も本屋大賞もサ...
活字の子

【しみるぜカフカ!】参議院議員選挙投票の参考にしたいこの言葉

はい。心に染みるフランツ・カフカの言葉を紹介する新コーナー【しみるぜカフカ!】、今日から始まりました。今日で終わるかもしれませんが。参議院議員選挙運動期間中ですね。朝はNHKニュースを見る私ですが、選挙時期は政見放送が挟まって、「うちの選挙...