日々棒組み647 喪中につきサンタさんは来ません

9月に父が他界し、通夜告別式四十九日とあっという間。
告別式では、「ああ、これは一日でお辞儀をした新記録だな」などと思いながらお辞儀し続けた。
ちなみにその前のお辞儀記録は前日のお通夜である。たぶん。

半年あまり意識の無いまま入院していた父が今では仏様だ。のはずだ。
父がお釈迦様のようなあのボツボツした髪型のヅラをかぶっている姿を想像してクスッと笑ってみる。
笑えるが、人類を「あのヅラが似合う人」と「あのヅラが似合わない人」のふたつに分けたら、父は間違いなく「あのヅラが似合う人」であろう。閻魔大王が首を右下に振ってプッと吹くのが見えるようだ。
たった今気づいたが、死者の全てを吟味してるとしたら閻魔大王は超多忙だな。過労死してもおかしくない。
死なねーか。閻魔だし。大王だし。
でも死ぬほど働き続けても死ねないなんてまさに地獄だな。とんだブラックだな。
悪い奴を地獄送りにしながら、
「こっちの方がよっぽど地獄だぜ」
とかつぶやいているんだろうか。ツイートしてるんだろうか。
してないだろう。

四十九日を済ませたあとやることといえば、莫大な遺産の分配と喪中ハガキを出すことくらいだ。
長いこと「来たら出すシステム」で通してきた甲斐あって、私に届く年賀状は年々減少の一途だが、それでも律儀に(だか年賀状ソフトで自動的にだか知らないが)毎年送ってくれる人が10人ほどいて、その人たちには喪中ハガキを送った。
ハガキを作るついでに「喪中にやってはいけないこと」みたいのを調べてみたが、正月のめでたい感じのあれこれ(年賀状とか初詣とか新年会とか)の他に、普通に「神社にお参りもひかえましょう」というのがあった。
そうか。ダメなのか神社にお参り。
町内の秋祭りで神社にお参りしたばかりだった。
つーか祭りがダメか。
悪かった。これからはしっかり喪中します。

というわけでアヤに通達。
「今年はクリスマスプレゼントないから」
「えーっ!なんで?」
「喪中だから。サンタさん来ないから」
「えーっ!サンタさんそれ知らないっしょ!?」(そこか?中2でそこか?)
「あ、お年玉もないから」
「えーっ!!なんでー!?」
「喪中だから」
「えーっ!なんで喪中だとお年玉なしなのー!?」
「なにしろ喪中だから。玉とかダメだから、喪中は。以上」

例年「正月は家でゆっくり派」の我が家。
ちょっぴりくる年賀状の返事をポストに出しに行くのと初詣に行って大判焼きとたこ焼きを買って家で食べるのが正月のささやかなイベントであったが、両方とも封じられた我が家はどうなってしまうのか今から心配でしょうがない。

あ、そうそう。喪中でも書き初めはいいんだって。
めでたくないんだね、あれ。
というわけで恒例の書初め大会は地味に開催します(年々地味になってるけど)。皆さん地味によろしくね。


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