オトーは月刊スターログと #7 : 1981年10月号 燃えろ!魔界戦士!

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その昔発行されていた伝説のSF雑誌「月刊スターログ日本版」。私の手元にある中から行き当たりばったりに選んだ一冊を語るコーナー、安定の毎週更新第7弾。今回は、手元にある中で最も古い1981年10月号。中綴じになる前の号が一冊だけ生き残ってました。
どこかに一冊あるはずだよなぁ、と思っていたのですが出てきました。今回はそれを。

月刊スターログ日本版NO.36:1981年10月号 定価680円

 

表紙:フラゼッタ画 Death Deater カッコイイ!

No.36 目次

表紙はフランク・フラゼッタのイラスト“Death Deater ”。カッコいい!
巻頭にはスターログ本誌の4倍の大きさのポスターが綴じ込み(つまり四つ折りになってるのね)。表カラーはフランク・フラゼッタのイラスト、裏モノクロはキングコングがプテラノドンの首をつかんで「やんのかゴルァ!」とやってるシーン。
フラゼッタのイラストはラルフ・バクシ監督のアニメ映画『FIRE and ICE』のものとして表記されているが、後の記事を読むと、映画のために描かれたわけではなく、フラゼッタの既存イラストをバクシが映画製作のイメージとして使っただけらしい(フラゼッタの名前はクレジットされている)。しかも中子真治のレポートによると、映画の中ではあまりフラゼッタっぽさは感じられないらしい。

そのころ映画は「剣と魔法」だった

巻頭の映画紹介はジョン・ブアマン(John Boorman)の『エクスカリバー』“Excalibur”から。かっこいいですよね「エクスカリバー」って響きが。叫んでみたくなる。「エクスカリバー!」(嘘だよ)。
調べたらパトリック・スチュワートが出てますね。ピカード艦長以前のお姿を拝見したかったけど残念ながらスターログにはお写真載ってませんでした。ちなみにアーサーの舅レオンデグランス卿の役だそうです。
次に紹介されている映画は『ドラゴンスレイヤー』“DRAGONSLAYER”で、見出しが「話題作で賑うアメリカ夏興業の目玉だと言いたい」と高評価。話題作というのが『レイダース 失われたアーク』、ハリーハウゼンの『タイタンの戦い』、デビッド・リンチの『イレイザーヘッド』など、超ヒット作、超巨匠、超シュールが揃ってますから、超高評価と言っていいでしょう。
ところがこの『ドラゴンスレイヤー』、日本では劇場未公開、DVDも今日に至るまで輸入版しか無いそうです。「ドラゴンスレイヤー」で検索するとゲームに関することばかりヒットしますね。DVDは輸入版だとリージョンがどうとか面倒なメディアなので、ぜひ日本版か、Blu-ray版かamazonプライムビデオで配信して欲しいところですね。
その次に前述の、ラルフ・バクシ監督『FIRE and ICE』のやや否定的空気の漂う紹介があり、以下、『ブレードランナー』、リンゴ・スター、バーバラ・バック主演『おかしなおかしな石器人』、『イレイザーヘッド』が新作映画として紹介されています。

エクスカリバー

イレイザーヘッド

おかしなおかしな石器人

そのころ筒井康隆は昔の写真を晒していた

「筒井康隆(私)写真館 from1934〜1981」という特集があって、この号は後編で、「ツツイ現象旋風▶1965 ー 1981」。
結婚式の写真(仲人は小松左京)から始まって、多くのテレビ出演シーン、星雲賞長編と短編同時受賞、全日本冷やし中華愛好会会長就任、と、順風満帆でブイブイいわせてた時期だが、私の目を引いたのは結婚式の写真に添えられた「“スーパージェッター”の商品化権料を得たのを期に作家専業の目算がつき結婚後東京原宿に転居」というキャプション。
そうですか。“スーパージェッター”のね。ということは私が買ってもらったスーパージェッターのおもちゃも筒井康隆の人生に少しは役に立ったわけだ。版権無視のパチもんとかでない限りですけど。

そのころ読者は欲しがっていた

この号の読者コーナー「LOG COMMUNITY」で読者が欲しがっていたのはこんなものたちでした

*月刊スーパーマン1〜19、21を5千円で
*奇想天外社の「超SF映画」を FLビームギャラクシアンか六研の平安京エイリアンと交換で
*Twenty million Miles to Earth(金星竜イミール)の8m/mフィルムを適価またはキングコング(33年版)ハイライトシーンフィルム(一万六千円)と交換で
*昨年12月25日深夜にテレビで放送されたYMOのロス・アンジェルスA&Mスタジオライブ宇宙中継(再)を録音された方、ダビングさせてください
*78年5月26日に放送された「オールナイト・ニッポン・スペシャル – スター・ウォーズ大特集」のテープを持っている方、ぜひテープを貸して下さい。お礼はMPCのスターデストロイヤー(組立済み)で

などなど、でした。テレビやラジオの録音を欲しがるお便りを載せてるあたり、著作権とかに関する認識の緩やかさがわかって面白いです。お礼が組立済みのプラモデルってあたりもなんかこう、いいですよね、ほのぼの感あって。大学時代のアルバイトで知り合った女子高生にレコードを録音してもらったら、テープにその子の弟の話し声が入ってて、その子が「シーッ!」って怒ってる声もしっかり録音されてたのを思い出しました。ちなみに録音してもらったのは原田知世のLPレコードでした。ここのみなさんは欲しいものを手に入れられたのでしょうか。

それでは「オトーは月刊スターログと」#7はここまで。#8までごきげんようさようなら!

オトーは月刊スターログと[総目次]

 

blinksaba

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