日々棒組み655 知らないってことは素敵なことさ(と言える場合もある)

日々棒組み

アヤさん、野球のこと全く知らなくてさ。

ピッチャーってなにする人?
表と裏って?

ってそういうレベル。
ちょっと笑っちゃうけど、よく考えると野球って、見るだけでも最低限知らなきゃいけないことが多すぎる競技だと思う。
サッカーだったら細かいルールはともかく、しばらく見ていればみんながなにを目指してるかわかるけど、野球を初めて見た人はよほど注意深く、いろいろ数えたりしながら見てないとなにがなんだかさっぱりわからないだろう(数えてるとかえって複雑さが増すか?)。
野球を見たことのない大人に野球を見せて、そこでなにが行われているか詳しく説明させたい。
じーっと観察してようやく概略が見えたと思ったら「振り逃げ」とかしてまたわけわかんなくなるのね。

で、アヤさんには小学校からの同級生で野球部に入った子がいて、アヤに野球の話をせっせとしてくるんだって。
この前の試合でどうだったとか、俺はそこでこうした、とか語ってくるんだって。
もちろんアヤにはその子が何を言ってるのか全くわからない。その話のどこがすごいんだか聴きどころはどこなんだかさっぱりわからない。わからないんだけど聴いてあげてるらしい。

へぇ
そうなんだぁ
うんうん

を、ニュアンスを変えながらローテーションすると会話になるんだって。
そういうのを “会話” って呼べるのならだけどさ。
野球のことなんかまったく知らなくても生きていけるんだな(当たり前だけど)と感心すると同時に、お父さんよりずっと営業向きなんじゃないかと思ったりして。でも、ピッチャーが何をする人で表と裏がなんだかまだ知らない14歳なのでした。

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