ヒーローとうじょう特撮最終回#17 『ジャンボーグA』

特撮最終回

今回は大好きだった『ジャンボーグA』の最終回をご紹介。
乗り込んだ人間の動きに連動するというわかりやすい操縦方でちびっ子にも大人気。
だったのですが、例によって私が住んでいた静岡県では途中で終わってしまい、ジャンボーグ9はテレビで見たことありませんでした。
「はいはい。ひゃあ放送したら?これでいいだら?おみゃーらしぞーかの子供らはこれでいいだら?」
というテレビ局の態度に静岡のちびっ子たちは何度泣かされたことだら。
ハカイダーもキングダークもジャンボーグ9も戦争も知らずに静岡の子らは育ったのです。
今はなんでもいろいろ観られて幸せ。

というわけでそんな静岡県で育った大人(私)が紹介させていただきます。

『ジャンボーグA』最終回(第50話)「トウキョウ最後の日」

クリスマスが終わって歳末モードに突入した東京の夜の繁華街を、大きなプレゼントの箱をいくつも抱えて家路を急ぐ立花ナオキと立花和也、叔父と甥。
ナレーションは東京に「想像を絶する奇怪な事件」が起ころうとしていることを告げますが、歳末で浮かれている叔父と甥はそんなこと知りません。でもなんのプレゼントなんでしょう?クリスマスならともかく、歳末にたくさんのプレゼント。誰に何を贈ろうというのでしょう。

和也はおもちゃ屋の店先で足から火を吹いてぐるぐる飛び回るジャンボーグAとジャンボーグ9のおもちゃに目を奪われます。
「かっこいいなぁ。ね、ちょっと見てこうよ」
と、帰宅時間を気にしているナオキおじさんを残し、どんどんおもちゃ屋に入っていきます。
「わぁ〜、ひさしぶりだなぁ、迷っちゃうなぁ、どれにしようかなぁ」
すっかりおもちゃを買う気でいます。
とその時。
東京上空の満月が強い光を放ち始め、外は昼間のように明るくなります。
ここでサブタイトル。

トウキョウ最後の日

白地に真っ黒のタイトル文字がひび割れて不気味な感じになってます。何しろ「最後の日」ですから。
PAT基地にはこの異変が通報されますが、異常なのは温度が摂氏40度近くまで上昇した東京だけで、大阪ではきれいな満月が見え、九州地方、札幌青森秋田からも異常なしの報告が届きます。
静岡県については報告がありませんがたぶん異常なしでしょう。放送してないから。
そこへ手ぶらで帰ってくるナオキと和也。
「隊長、都心は大変な騒ぎですよ。月になんか異変でもあったんですか?」
「ん。東京以外の場所からは、きれいな満月が見られるそうだ」

異変の調査のため戦闘機ハンターQで出動する安田と熊井。あっという間に月に到着します。すごいなPATの飛行機ハンターQ。
月面からは一筋の眩い光が放たれ、地球に向かっていくのが見えます。
月面ポイント239から東京に向かって強い光線が発射されていたのです。
ポイント239へ向かう熊井と安田。設置された怪しいメカから光線を発射されているのを発見します。
「隊長!発見しました。巨大な凹面鏡の物体で太陽光線を集めて東京めがけて発射しています!」
その時PAT本部へ一本の電話。
都内の温度が50度を越えて、あちこちで火災が発生しているという通報だ。
都心ではあちこちでビルが爆発して燃え上がっている。
「これでわかったぞ。グロース星人めぇ、とてつもない作戦で東京を焼き払うつもりらしい」
グロース星人のたくらみに気づいた隊長、月の安田と熊井に攻撃命令。
攻撃を開始するハンターQ。

しかし。
ハンターQの攻撃の炎の中から巨大な影が立ち上がり、手にした杖をひと振りするとお腹から真っ赤な怪光線を発射、さらに杖からも怪光線を発射してハンターQを撃墜してしまいます。
とっさに不時着して二人は無事でしたがハンターQはもう飛べません。安田と熊井は故郷地球を遠く離れ、月面で朽ち果ててしまうのでしょうか?
しかしそこは鉄の絆のPAT隊。
隊長は野村隊員とともにジェットコンドルで月へ飛び、ナオキもジャンボーグAで後を追います。
一足先に月に到着したジェットコンドル。ハンターQ救出に取りかかりますが、ハンターQを撃墜した悪いでかい長髪の宇宙人デモンゴーネに妨害されます。
そこへ飛来したジャンボーグA。
「デモンゴーネはこっちが引き受けたぜ」

ジャンボーグAとデモンゴーネ月面の格闘戦。
そのすきに脱出する熊井安田。射出されたハンターQの脱出ユニットをジェットコンドルがナイスキャッチ。
その間もジャンボーグAはデモンゴーネを殴る蹴る、担ぎ上げてぐるぐる回しそのまま月面に叩きつける、など有利に闘いを進めます。
とどめだ!とお腹から剣を出し斬りかかるジャンボーグA。
しかしその瞬間。
グロース星人の「太陽光戦を集めて発射装置」が作動、ジャンボーグAを光線が襲います。
燃え上がるジャンボーグA。

炎は操縦室にまで及び、ナオキも火に包まれます。
炎はなんとか消し止めたものの煙を吹き上げ動きが鈍るジャンボーグAをデモンゴーネは崖下に突き落とします。
操縦室に火花が飛び散り、たまらずナオキは飛んで逃げます地球まで。
勝ち誇るデモンゴーネ。
「これでジャンボーグAは2度と戦えまい。残るはジャンボーグ9ただひとり。アッハッハッハッハッ」
笑いながら紫色の煙の中に消えていきました。

地球でナオキを心配している和也とその母茂子。
そこへ帰ってくる傷だらけのナオキ。二人の前で倒れ、意識を失ってしまいます。

(ナレーション)
月が西の空に沈み、東京には束の間の冬空が戻って来た。

東京から避難する一般女性男性。
打つ手がなく沈むPAT本部司令室。
正午の都心の気温は3度。しかしまた月が登れば今度こそ東京は焼き払われる。
人類(特に東京都民)に何か打つ手はないのだろうか?
「ジャンボーグAでも勝てなかった相手に勝てるわけないだろう」
あきらめムードの中、隊長が言います。
「いいかみんな。あきらめるのはまだ早い。たとえ勝ち目は無くとも、命を賭して戦うのがPAT魂だ」
隊長の言葉に奮い立つPAT隊員たち。
紅一点の野村隊員が言います。
「こうなったら、特攻作戦だわ」
「うん。その意気だ。みんな、俺に命をくれ」
無言でうなずく隊員たち。
「頼むぞ」
(ここでコマーシャル)

茂子の看病で意識を取り戻すナオキ。
そこへ現れた和也がPAT隊が死ぬ覚悟で月へ出動することを告げます。さらに、
「ちくしょう。どうしてジャンボーグ9は空を飛べないんだ。9が月へ行けたらPATは死なずにすむのに。ちくしょう!」
悔しがる和也。
ナオキも和也の言葉に同感です。

ジャンボーグ9が空を飛べたら。9が空を飛べたら。9が空を飛べたら。9が空を飛べたら。
ナオキの脳裏におもちゃ屋の前で見た、足から火を吹いて飛び回るジャンボーグAと9のおもちゃの姿が浮かびます。
(そうだ。いい手があるぞ。PAT基地には観測用の大型ロケットがある。あのロケットを使えば月まで飛べるかも…。いや、待てナオキ。月まで飛べても帰りはどうなる?9は自力で地球へ戻ることはできないぞ。ということはつまり)
黙考するナオキをこれまた黙って見つめる茂子と和也。
(俺は永久に。なぁに、生きて帰れなくたっていい。デモンゴーネをやっつけて、兄貴の仇を討つためなら、喜んで死んでやる。喜んで)
ベッドから立ち上がるナオキ。止める茂子。

「ナオキさん、どこ行くの?」
「決まってるだろ、トイレだよ、トイレ」
二人を後にしたナオキは大型ロケットの発射準備をしている三人の研究員を殴り倒し、ジャンカーZで出動、ジャンボーグ9に変形すると、発射された大型ロケットに飛び乗り、ベルトで固定、そのまま宇宙飛行体勢に。あっという間にPAT隊を追い抜いて決戦の地、月へ向かう。
振り向くナオキ。
「さよならPAT。あとはまかせるぜ。さよなら。東京ではそろそろ月が昇る時間だ」

月が昇り温度が上昇し、東京ではあちこちで爆発、火災が頻発し、火の海に。
月面で勝ち誇るデモンゴーネ。
そこへ飛来するジャンボーグ9。ロケットは墜落するにまかせ、月面に着地する。
ジャンボーグ9とデモンゴーネ、月面の格闘戦。
デモンゴーネを殴る蹴る、投げ技で月面に叩きつけるジャン9。デモンゴーネの怪光線を側転バク転でよけるジャン9。不利なのに笑っているデモンゴーネ。しかし。
「狙え!焼け!」
「太陽光戦を集めて発射装置」がジャン9に向けて発射される。
光線が9を襲う。
これまでか!
ジャンボーグAと同じ展開でやられてしまうのかジャンボーグ9!

だがしかし!
航空燃料とレギュラーガソリンの違いだろうか、9はAのように燃え上がらない。
しかしナオキのど根性は燃え上がる!
「クロスショット!」
大きく上下に振り回したジャンボーグ9の両手から発射された青いブーメラン状の光線が太陽光線装置を破壊した。

地球侵略の切り札を破壊されたデモンゴーネは怒り心頭、不細工モードに変身してジャンボーグ9に最後の戦いを挑みます。

「いいとも!どうせ俺も、生きては地球に帰れないんだ!喜んで相手になってやらぁ!」

地球へ帰るつもりのないナオキと最後の作戦をつぶされたデモンゴーネ。死を覚悟した者同士最後の決戦です。
殴る蹴る蹴る殴るのさなか、ジャンボーグ9は月の石につまづいて倒れてしまいます。
その機を逃さず剣を振り上げるデモンゴーネ。

「ジャンボーグ9よ、とどめダァァ!」

絶体絶命のジャンボーグ9がふと見ると手元の地面にガラスのような何かの結晶のような、何より剣のようなものが落ちているではありませんか。
とっさにその剣のような何かを拾い上げ、デモンゴーネの腹にぶっ刺します。
緑色の血を吹き上げて苦しみもがくデモンゴーネ。

「デモ〜ン!デ〜モン、デェモンデェ〜モォ〜ン」

いろんな「デモン」を叫びながら仰向けに倒れると口から、そして身体中から緑血を吹き出し、最後は緑色の血溜まりとなって消えてゆきました。

勝利。

しかし。
もう地球へは帰れない。
ふと見上げた月の空には青い地球の姿。
「姉さん…、和也、俺はもう二度と地球へは帰れないんだ。俺は決して悲しくないぜ。こうして地球を見ながら、死んでいけるんだもん。悲しくなんか、えへ!あるもんか。」
♪つ〜きの さばーくを〜
おもむろに歌い出すナオキ。

義姉茂子、甥和也の姿が、亡き兄との思い出が目に浮かびます。
♪き〜んとーぎんーとの〜
PATの仲間たちとの思い出もよみがえります。一番楽しかった餅つき大会も。
いい気持ちで歌っていると、
ズギュゥゥンン!!
「PATだ!」
ずいぶん遅れましたがPATが月に到着したのです。忘れてました。

PATは牽引ケーブルをジャンボーグ9に打ち込み、そのまま地球へむけて牽引飛行。
地球でその姿をいち早く見つけた和也が空を指差し叫びます。
「ママ!ジャンボーグ9が帰ってくるよ!ほら!」
牽引ケーブルを切り離し、ジャンカーZに変形して着地するナオキ。
そして餅つき。
そうだ。年末だったのだ。ヨイショヨイショと明るい掛け声がPAT基地にこだまします。

(ナレーション)
「こうして地球には再び平和が戻り、ナオキたちは楽しいお正月を迎えようとしていた。だが。果たしてグロース星人は、地球侵略の野望を捨てたのだろうか?」

グロース星人の墓場に響き渡る声。
「ワレワレは、いつか必ず地球を手に入れてみせる。必ず。必ず」

[終]

とこんな結末。
滅びたと思ったグロース星人は、なんか幽霊みたいな感じになってまだ地球を狙っていたのです。
まだ狙ってるかな?

ちょっと昔のB級映画みたいなラストですね。
目玉がピンポン玉みたいな水棲怪人をやっつけてめでたしめでたしかと思ったら沼の水面にボコボコ泡が浮いてきて
「THE END ?」
みたいな。
2129年の今はまだグロース星人の再侵略は始まってないみたいですが。

始まってない、よね?

ラスボスのデモンゴーネは最後の決戦の前に不細工な顔に変身しましたが、『円谷プロ全怪獣図鑑』によるとデモンゴーネは

「男と女の2種類の顔を持っている」


そうで、「不細工」なのは「男の顔」だったんですね。
『マジンガーZ』のあしゅら男爵的なキャラクターとも言えますが、この「男の顔」みたいなおばさんいるよね。『怪奇大家族』に出てた。

というわけで今回はここまで。
次回までごきげんよう!さようなら!
インフルエンザに気をつけてね!

blinkjitu

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