かいきまんが『妖怪ハンター1 地の巻』を読んだら

自宅にいる時間が長くなり、ついつい買ってしまいました。
なぜでしょう?子供のころ読んだ時より怖く感じました。

『妖怪ハンター1 地の巻』

妖怪ハンター 1 地の巻

『妖怪ハンター1 地の巻』収録作品は、2ページのプロローグも入れて10本。

黒い探求者

ヒルコの姿が不気味で怖くてよく覚えていました。後に沢田研二主演で『ヒルコ 妖怪ハンター』というタイトルで映画化されました。

赤い唇

おとなしそうに見えても女は怖いんだよ、ということを教えてくれた漫画。後にしみじみ「女は怖い」と思い知ることになりました。

生命の木

妖怪ハンターシリーズの中で私が最初に思い出すエピソードがこれ。「いんへるの」怖い。でもみんなで「ぱらいそ」さ行くのもちょっと…。かくれキリシタンが独自の信仰を持って、というあたりは、マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙-サイレンス-』を観た後だと怖さもひとしお。

海竜祭の夜

海辺の村の奇祭の秘密に稗田礼二郎が挑む。謎が謎を呼ぶが、最後は「あんとく様」のお姿がみんな持ってちゃう。

ヒトニグサ

人の姿に似た形に育つ植物のお話。姿が似るだけじゃなく、条件が揃うと歩き出したりする。食用にもなるけど食べちゃダメ。

闇の客人(まろうど)

観光客を呼び込もうと昔からある村の祭りや大鳥居をでたらめに再現したら大変なものがやって来てさあ大変。怪獣っぽいのも出て来てやれうれし。

蟻地獄

大企業の社長が収集している、時代も来歴も不明な謎の土偶。そして消えた若者。礼二郎が行き着いた先は社長が開発を進めるリゾート施設の工事現場。その地下には無数の穴ぼこが。というお話ですが、稗田礼二郎先生、学生たちから「沢田研二に似てる」だの「ジュリーに似てる」だの言われてます。きっと映画化前後に描かれたのでしょう。

闇の中の仮面の顔

時の「ルング・ワンダルング」に迷い込んでしまった男の不思議なお話。

死人帰り

死んだ夫と会いたいあまり、禁断の「反魂の術」を使ってしまう未亡人。しかし、町には夫だけでなく、死んだはずの人々が現れ徘徊を始めます。歩き方とかギクシャクしてて、こんな奴らが近づいて来たら泣いて逃げます。

というわけで。
かなり鮮明に覚えているものも全く記憶にないものもありましたが、どれも面白い怪奇漫画でした。
ちなみに、『妖怪ハンター2 天の巻』、『妖怪ハンター3 水の巻』も購入済み。これからじわじわ読んでいきます。楽しみ。

妖怪ハンター 2 天の巻

妖怪ハンター 3 水の巻

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