夏休みといえば怪獣映画。『モスラ3 キングギドラ来襲』を観たら 

未見でした。
個人的モスラ映画ミッシングリンク、そしてキングギドラ登場映画ミッシングリンクでもありました。これでつながりました。

『モスラ3 キングギドラ来襲』

ご存知悪い妖精ベルベラがインファント島からなんか盗もうとします。良い妖精のモルとロラに見つかって三つのアイテムのうち二つは落としていってしまいますが、去り際に「もうすぐ恐怖の大魔王が降りてくる」とか、ノストラダムスみたいな言葉を残します。
「恐怖の大魔王」はあっという間にやって来ました。
でもやって来たのはインファント島ではなく日本の山梨県にでした。
やって来た恐怖の大魔王=キングギドラは、日本上空を飛び回り、日本中の小学生をさらっていきます。
ええ。
さらっていくんです。身長何十メートルとかのキングギドラが小学生だけを誘拐するんです。するんですってば。
でもそこは宇宙怪獣。ひとりひとりに声をかけて「お母さんが事故にあって病院に運ばれたんだ、急いで行こう」とかやるのではなく、転送能力みたいのでまとめてビヨヨヨ〜ンとさらっていきます。
さらった子供たちは富士山の麓、青木ヶ原の樹海に作られた気味の悪いドームに監禁されてしまいます。
日本中でビヨヨ〜ンしたもんだから、ドームの中は大量の小学生でごった返してます。みんな怖がって助けを呼んでいます。ランドセル背負ったまま右往左往している子もいます。防空ずきんをかぶっている子もいました。こういう時に使うんですね。

こりゃ大変と、モルとロラはモスラを呼びます。あの歌で。
しばらくするとモスラがやって来てキングギドラに挑みますが、どう見てもキングギドラの方が5倍は強そうです。一緒に観ていた妻も「これは勝てないでしょー」と言ってました。
その通りでした。
ギドラの両脇の頭に羽をくわえられて樹海にドーンと落とされた挙句、両足で踏みつけられちゃいます。何度も何度もドカンドカンと。
ぶちゅっとつぶれて体液とか出てきそうです。痛々しくて見ていられません。

モスラは傷ついたまま樹海に身を潜めますが、潜んだままではギドラに勝てません。子供たちも救えません。このままでは子供たちは食べられてしまうのです。
というわけでモスラは、以前ギドラが地球にやって来た白亜紀にタイムスリップして、まだ若くて未熟なギドラを倒そうという作戦を実行します。
しかしモスラをタイムスリップさせるためにはモルは歌と命を捧げなければなりませんでした。

というあたりで映画の半分くらいです。
白亜紀の恐竜たちがなかなか味があってよかったですね。おもちゃみたいで
特に、切断されたギドラの尻尾が単独で動いているのを見つめるティラノサウルスとトリケラトプスの様子はなんかとぼけていて、思わず笑ってしまいました。

キングギドラは小学生の命が欲しいだけみたいで、都市破壊シーンとかはあまり無くて、たまたまぶつかったビルが壊れるとかその程度でした。
ドラマは子供中心で、大人はほとんど何もしてませんでした。
自分の子供の心配はしてるけど、怪獣が現れていることに危機感を持つ大人は一人もいませんでした。これはこれで日本のリアルなのかもしれません。
大仁田厚がお父さん役で出ていましたが、走る場面とか膝が痛そうで、ある意味リアルでした、そういう人生もあるよね、みたいな。でもこのお父さんの言動もめちゃくちゃで、子供は子供で自分の身を守らなければならない、そんな世界の物語なんだな、と思いました。

あと、なぜキングギドラは子供たちを集めるだけで食べようとしないのかな?と気になっていたのですが、きっと樹海に作ったあのドームが鍋とかレンジとか、なんか調理器具で、具材が集まったら料理しようと思ってたんだと思います。きっと。

1998年12月公開の映画ですが、子供たちの服装を見ると、劇中は春の終わりか、初夏のように思えます。暑い日もあるけど時々肌寒い日もあるよ。というあたり。

怪獣映画には評価の甘い私ですが、「怪獣映画内ランキング」では、『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』よりちょい下あたりですね。

今回は、だいぶ前に録画してそのままだったものを鑑賞しましたが、なぜ突然観る気になったかというと、こんな本を見つけたからだったのでした。

『バトル・オブ・キングギドラ』

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矢吹丈には力石徹、星飛雄馬には花形満、キカイダーにはハカイダー、鬼太郎にはぬらりひょん、風大左衛門には西一、ヤッターマンにはドロンジョさま、きのこの山にはたけのこの里、赤いきつねと緑のたぬき。
そしてゴジラにはキングギドラ。
キングギドラをセンターに置くと、違う世界が見えてくる。
かもしれない。まだ買ったばかりでよくわかんない。
でもパラパラしてるだけで嬉しくなっちゃう本です。

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