3月27日:
骨折から110日目。
前回3月9日に「3月下旬にまた来い、レントゲン撮って治療を終えられるか判断しましょう」と言われたので、「27日なら完全に下旬だろ」と病院へ。
気持ちよく晴れていたので徒歩で25分。通りの桜が少し開き始めている。ツボミもやる気満々に膨らんでいるものが多い。
もうすっかり春だ。冬に折った骨も春を迎えたってこった。
入り口の体温計に手のひらをかざして検温。「35.5」。ここの体温計はいつも低い数値が出る。でもこれも今日が最後かもしれない。
診察券を「整形外科」の箱に滑り込ませる。いつものように。これも今日で最後かもしれない。
やがて名前を呼ばれ、レントゲン撮ってこいと言われいつものように3階へ。いつものように2枚撮影。今日で最後かもしれない。
しばし待つと診察室に呼ばれ医師(院長)の前に。モニターにレントゲン写真が表示されると、
「骨折線は無くなって、よくついているようです。握ったり開いたりしてみてください」
握ったり開いたり。
「うん。よく動きますね。どうですか?まだ不安があればリハビリなり診察なり継続しますがそうでなければひとまず治療を終えますが」
まだ違和感はあるが不安はないので治療を終えることに。
「何かあればいつでも来てください」
と院長。
お礼を言って立ちあがろうとすると、
「災難でしたね」
……
あはは。
災難つーのかな。完全に自分のせいなのでちょっと気恥ずかしい。
しかしとにかくひとまず「ほぼ完治」ということでこの【骨折日記】も今回を最終回といたします。
負傷した時はこれでも結構ヘコんでましたが、回復の兆しが見えてくると精神的にも上向いて行きました。そしてつくづく思ったのは、「自分は今までなんて雑に生きてたんだろう」ということです。歩く食べる出す眠る人と付き合う、など生活全般が雑で粗かったと。
これからはもう少し丁寧に生きて、丁寧に歩いて【骨折日記Part2】とか書くことがないように生きて行きたいと思う次第でございます。
長期に渡りお読みいただきありがとうございました。
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