製作2日、審査は?
ダッシュで作ってダッシュで審査申請した私のLINEスタンプ第1弾「ほつれパンダ」でしたが、それから承認、発売開始までには長い月日が必要でした。
そのころにはamazonのkindleストアで、何点か電子書籍を販売していたのですが、amazonではデータを作ってアップロードすれば48時間以内には発売されました。
後に不備が見つかって修正を求められることはあるようですが、必要事項に不備がなければアップロードでき、アップロードできれば2日以内に販売できる、という流れでした。
なので、LINEスタンプも作って審査申請すればすぐ発売できるものと根拠もなくそう思っていました。
ところが。 一日たち、二日たっても「マイページ」(スタンプを作った人が自分のスタンプのことを確認できるページ。発売していれば売り上げなどもここから見られる)にある「ほつれパンダ」のステータスは「審査待ち」のままでした。
待ってるだけ。
amazonとは勝手が違うぞとやっと気づき(当たり前だが)、調べてみると、「審査待ち」→「審査中」→「承認」もしくは「リジェクト」という流れなのだが、とにかく「審査中」で待たされている人がたくさんいることがわかった。
ツイッターで、「LINEスタンプ 審査」で検索すると、いつまで待たせるんだという呪詛、早く承認してくれという祈りのような言葉があふれ、中には「LINE様、審査申請が集中して大変かとは存じますがなにとぞ審査のスピードアップをお願いいたします」という、へりくだってとにかくお願い、のようなものもあり、やっと実態が飲み込めてきました。なんかいろいろ渦巻いてる感じでした。
いつしかステータスは「審査中」になりましたが、ただそれだけで、何をどう審査してるのかわからないまま一週間、二週間と過ぎてゆきました。 その間、暇があれば「マイページ」を確認し、ツイッターで「LINEスタンプ 審査」を検索する日々でした。 実際には承認されればお知らせのメールが来るので、何もしないで待っていればいいのですが、やはりそんなに落ち着いてもいられないのです。
ツイートのほとんどは「承認まだか」でしたが、ごくまれに「承認されました」というツイートもあり、するとみんなが「おめでとう」とリツイートするという妙な連帯感も生まれつつありました。
中には募集開始と同時に審査申請したのにまだ待たされている、という人もいて、世間ではLINEスタンプが売れて大儲け、みたいな話が伝わっていたので、待ちきれないという気持ちはよくわかりました。出遅れて審査申請している私ですら焦りがあるのに、開始と同時に申請した人の置いてけぼり感、チャンスを逃してる感はものすごく強いかったでしょう。
私は、発売されたらツイッターその他で宣伝するつもりで、宣伝用コピーをせっせと考えていたのですが、一ヶ月以上待っている間にコピーだけ山ほど出来てしまい虚しくなったりしました。
せっかくだからいくつか紹介します。こんな感じ。
「パンダ界では新人だけど、ほつれ界ではもうベテラン」
「笹は食わない肉食パンダ。牛乳が大好き」
「死ぬまでほつれ力が衰えません」
「先祖はシロクマそれは嘘」
「今夜は思いっきりほつれさせて。いいのあなたとなら」
「身長2メートル、体重2トンのモンスター」
このくらいにしときます。
ステータスは「審査中」のまま、横にある日づけが変わることを「日づけがアップデート」と言っていましたが、なぜ日づけがアップデートされるのか、どういう意味があるのか誰も知りませんでした。
何回日づけがアップデートされたら承認、というような相関関係も無いようで、ツイッターでも「とにかく何か進んでるおしるし」「少なくとも悪いことではない」みたいな話題でした。かえってイライラしてる人もいたようですが。
そんなある日(調べたら6月19日、申請からひと月ちょっとくらい)、LINE Creators Marketからメールが来ました。
!!
ついに!ついに承認メールか?
震える手でiPhoneの画面をシュッシュッとやって出てきた文字は、
「申請したスタンプがリジェクトされました」
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