以前定義した人気ブログの基準にははるかに及ばないながら、ブログの記事が増えるのに比例してPV(ページビュー)数は増えていました。
記事さえ増やせば少しずつでも成果は上がるのだな、とわかったような顔をしていたのもつかの間、夏休みが終わったらPVがそれまでの半分くらいに落ちて、それっきりになってしまいました。
夏休み読書感想文需要狙いの課題図書感想文作戦がそれなりの効果を上げたけど、それが終わったということでしょうか。
でも感想文作戦前よりもPVが少なくなってそれっきりなので、他にも理由があるのでしょう。わかんないけどさ。
日々の増減はそもそも誤差みたいな数なので気にしてもしょうがないのですが、落ちてそれっきり横ばい、ということになると何か手を打ちたくなるのが人情というもの。
これは、以前から言っていた人気ブログの必須条件、コンテキストについて真剣に考える時が来たようです。
コンテキストにはいくつか訳語があるのですが、私は、ブログのコンテキストとは、「ブログとしての統一感」じゃないかと思いました。
オトーラの書ブログ部には統一感がない。これじゃ毎日記事を書いても印象が分散するばかりで、人気ブログへの道も、もやもやっと霧の中に溶け込んで文字通り五里霧中。話題は広くても印象は集中させるようなレンズのような何か。それがコンテキストだと理解しました。
そこで私が考えついたオトーラの書ブログ部のコンテキスト。
それは、「老い」。
どうです「老い」。いいでしょ「老い」。
誰もが逃れられない「老い」。それだけに目をそらしたくもなる「老い」。
私も老いた。
ものを食べれば銀歯がとれ、
歩けば必ず何かにつまずき、
お茶を飲めばいちいちむせ、
ダース・ヴェーダーの中に入っていた俳優の名前も思い出せない。
そんな私だから書ける「老い」をこのブログの統一テーマとします。
でもホント年取ったよなぁ。
足元がヨタヨタして駆け込み乗車もできない。
昔あんなにむんむん発散していたフェロモンも今や涸れ果てた。
ゼロカロリーは健康にいいがゼロフェロモンは寂しいだけだ。
ゼロフェロモン。
ぼく、ゼロフェロモン(声:大山のぶ代)
ねぇ、ゼロフェロモン、ぼく、もういちどもてたいよう。
はい、モテコプター!
これはどうやってつかうんだい?ゼロフェロモン。
これは体につけるとグルングルン回るんだよ。
グルングルン回るの?
うん。グルングルングルングルン回るんだよ。
グルングルングルングルンまわると女の子にもてるの?
君しだいだよ。
ぼくしだいで女の子にもてるの?
相手しだいだよ。
……
「老いる」とはこういうことである。
次のブログが「老い」とまったく関係ない話でも怒らないでね。
歳のせいで自分の言ったことを忘れてるだけだから。「ブログの底の底に密かに流れるコンテキスト」という高等戦術だと思ってね。