映画『第9地区』を観たよ

血を撒き散らして人間が爆散するシーン満載の映画を夜7時から放送してました。
子供たちの心の成長とかに悪い影響は無いのでしょうか?
そんなこと言ったら乳児をごみ捨て場に捨てた事件の報道の直後にバカみたいにテンションの高い胃腸薬のコマーシャルを流すのは情操教育にいいとでも言うのでしょうか?誰がそんなこと言ってるのでしょうか?
いいえ。誰も言ってません。

と、やや社会派風の導入にしたのには(そうか?)わけがあります。
この映画がやや、あるいはかなり、社会派だからです。
地球人から「エビ」と呼ばれる(吹き替え版)エイリアンはかなり差別されてます。それどころか食べればどんな病気も治るとか言って食材として売ってる奴もいます。
でもこいつら知能があるだけでなく、ものすごく喧嘩強いです。ひと蹴りで人間の兵士が5メートル吹っ飛んでバラバラになります。
でも社会的には弱いです。すごく貧しい地域で暮らして、さらに条件の悪い施設に立ち退きを迫られてます。でも生きてるんです。ゲロ吐いたり、えらい勢いで立ちションしたりします。そりゃもうすごい勢いで。
で、その立ち退き計画の仕切りを任された地球人の男が主人公なんだけど、そんな仕事やだよね。

で、思った通り話はヤなほうへヤなほうへ転がっていく。
あんまりヤだから人間が血を吹いて爆散するのが痛快でホッとするシーンに思えるほど。
終盤、地球人の軍隊とギャングとエイリアンが派手にドンパチやってアクション的には面白いんだけど、物語的には(ほぼ)救いが無い。もうホントかわいそうこいつ。
これはコメディだって言ってる人もいるけど、俺はこれコメディじゃないと思うな。笑えるようなところもあるけど、虐げられている人がやけくそでなんでも冗談にしちゃうような、自暴自棄寸前の哀しいユーモアに見える。笑いたくもないけどジョークにでもしないとやってられない、みたいな。

終盤の三つ巴のアクションを見ていて、実写版『AKIRA』ってこういうテイストで作れば面白いんじゃないかってちょっと思いました。

出演: シャルト・コプリー, デヴィッド・ジェームズ, ジェイソン・コープ, ヴァネッサ・ハイウッド
監督: ニール・ブロムカンプ
製作にピーター・ジャクソンの名前もある2009年のアメリカ、ニュージーランド映画でした。

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ニール・ブロムカンプ

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