夏休み怖い映画劇場 アンチエイジングとはこういうことさ。『エスター ファースト・キル』“Orphan: First Kill”を観たら

暑い時には怖い映画。
というわけで今回は『エスター ファースト・キル』“Orphan: First Kill”をAmazonプライムビデオで鑑賞しました。
ソフトはまだ出ていないみたいです。

以前観た『エスター』“Orphan”の前日譚になります。原題の“Orphan”は「孤児」という意味だそうです(『エスター』の感想はこちら→家庭は弱点でいっぱいいっぱい。映画『エスター』“Orphan”を観たら)。

『エスター ファースト・キル』

幕開け、かなりいやーな感じで始まります。
収容されていた精神病院からリーナ(エスターの本名)が脱走するのですが、ずっと不穏な雰囲気です。

前作で謎とされて終盤まで引っ張っていたエスターの正体がここまでで全て明らかにされます。
こいつこんなに悪くて怖いやつなんだよ、って観客に思い知らせてから野に放つ。怖さを煽る手順としてはよかったと思います。
でも私があの病院のセキュリティ責任者だったら、院内で人を捜索する時に赤ランプの点滅照明に切り替えるのはやめさせるかな。
赤、暗闇、赤、暗闇、の繰り返しじゃあ見つかるもんも見つかんないよ。非常事態感は盛り上がるだろうけどさ。

こうしてリーナは自由になり、4年前に誘拐された少女エスターになりすましてアメリカの由緒正しい家に潜り込みます。
割とみんな簡単に本物のエスターだと信じちゃうんだな、もっと調べないのかな、と思いましたが、まぁここでバレたら「エスター」じゃないもんね。
観客もここからは前作と同じ、いつか来た道、と安心して観ていられる。むしろ時々ミスするリーナに感情移入して、バレないかハラハラしちゃったりして。

ところが、見切った気になって観ていたらなんと、半分を少し過ぎたあたりで新たな事実が明らかになります。
これは前作に無かった要素。でもこれで偽エスターがあっさり受け入れられた理由もわかります。

終盤の派手なあれやこれやは前作のエスターの設定に繋がる展開になってたようです(私は気づきませんでしたが)。ラストは次の事件につながるような終わり方でした。

『エスター 』が2009年、この『エスター ファースト・キル』が2022年の映画ですが、エスター役は同じ女優さん(イザベル・ファーマン)です。12歳と25歳で見た目8〜9歳設定のエスター役。なんかもうリアルエスターでしょうか。
かと思ったら「リアルエスター事件」ってのがあったそうです。
詳しくはこちら →リアル「エスター」事件発生!8歳少女を養子に迎えたら、実は22歳のサイコパスと判明、大事件に発展中! 殺害予告も…

この記事によると「リアルエスター事件」は2010年に養子になったとされているので映画より後ですね。
ひょっとすると問題が起こらず表面化していないだけで、こういう養子が昔からけっこういるのかもね、とか妄想しちゃったり。

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