時々スマホのアドレス宛に知らない人からメールが来る。
莫大な資産を持っていても心と体は満たされない未亡人とか、理由はわからないけど23億8000万円贈与したい人だとか、吉永小百合さんに似てると言い張る53歳のゆりさんとか、謝礼金を用意するからデートしませんかという毎日忙しい女性経営者とか、27日にはお前の口座からこんだけ引き落とすぞ、とか、あ、これは楽天カードだ。
人見知りの上に疑い深い私は、知らない人からのメールは無視が基本だが、まじめな話、こんなメールを真に受けるやつなんているのか?だますんならもう少しもっともらしい内容にしろよ、と思ってた。
が、よく考えたら、こんな内容を真に受けるバカを引っ掛けて大きくだまそうって魂胆なんだな、きっと。フィルターにかけてんだ、バカを。できるだけバカを。力の限りバカを。
*きょうのひと言
スパムメールはバカフィルター
そんななか。
いくらかもっともらしいスパムメールが会社のアドレスに届いた。ほぼ同じ内容で立て続けに3回。
全文引用するね。
拝啓
配達員が注文番号***********の商品を配達するため電話で連絡を差し上げたのですが、つながりませんでした。
従ってご注文の品はターミナルに返送されました。
ご注文登録時に入力していただいた電話番号に誤りがあったことが分かりました。
このメールに添付されている委託運送状を印刷して、最寄りの郵便局 – 日本郵政取り扱い郵便局までお問い合わせください。
敬具郵便局 – 日本郵政:
〒026-6169
東京都港区芝浦4-13-23
(*には11桁の数字が入ってました。メール3通にそれぞれ別の数字)
最初に紹介したスマホ宛メールよりはいくらかもっともらしいとはいえ、この文章だけで突っ込みどころ満載。電話なんかしてないで配達しろよ。
なんとなくもっともらしいけど、対応しようとすると何がどうだかわかんなくてまじめな人は手がかりを求めて添付ファイルを開いちゃう、と。そういう狙いかもしんないな。
まぁ普通はひっかかんないよね。メールを受けたこっちが荷主なんだか受け取り先なんだかも書いてないこんな内容でさ。「委託運送状を印刷して」「お問い合わせください」ってなんじゃそりゃ?
ちなみに会社で受けたメールは「添付ファイル削除済み」になってました。優秀優秀。
あ、あとこれ、メールアドレスのトップドメインが「.ru」でした。ロシアの国別コードドメインだそうです。あはは。日本郵政がロシアのドメイン。あはは。
さらにネットで調べたらこのスパムメール、昨年(2015年)の暮れに話題になってました。
友人にLINEでこういうの来たからちゅーいちゅーいと知らせたら、「きのううちの会社にも来てた」というレスがあったので、また活動を再開したのでしょうか?日露郵政。
同じLINEの、郵便関係の仕事をしている友だちが「ご迷惑おかけします」ってあやまってたよ。
いやいやきみたちこそ被害者でしょ。信じちゃって委託運送状を印刷してお問い合わせしてくる人の対応とか大変だと思うぞ。