オトーは月刊スターログと #24:1986年1月号

SFのSはサンタクロースのS。じゃ、Fは?
みなさんこんにちは。過去を振り返り懐かしむ時間です。
今回は86年のお正月映画(85年暮れから公開)が大量に紹介されてます。あれやあれやあれ?です。せいぜい懐かしんでください。
最後に大事なお知らせがあるから最後まで読んでね!

月刊スターログ日本版NO.86:1986年1月号 定価750円

表紙:サンタさん顔真っ赤

目次

巻中にピンナップがありますが、記事の続きみたいので、あんまりオマケ感はありません。
そのかわりこの号には豪華付録ポスターカレンダーが綴じ込まれていました。
表カラーが「加藤直之最新アートカレンダー」。壁に貼っておけば一年使えます。

右上に“MEHTA”ってありますねこの人(人?)のお名前でしょうか。
そしてその裏のモノクロが生賴範義の「グーニーズイラストカレンダー」。こちらも壁に貼っておけば一年使えます。

このころは月刊スターログを毎号買うことはなくなっていたので、きっとこのポスター目当てで買ったのでしょう。
ちなみに私はこの号が発売されたころは就職浪人でバイト暮らしでした。85年の暮れはカレンダーを丸めて筒に入れて発送するバイトやってました。

そのころバック・トゥ・ザ・フューチャーだった

このころ公開映画の目玉だったでしょうか、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』“Back to the Future” が大きく取り上げられています。
マーティ、ドク、アインシュタイン(犬)、デロリアン(車)のビジュアルや撮影風景のほか、過去のタイムトラベル映画が紹介されています。『ターミネーター』、『ある日どこかで』、『フィラデルフィア・エクスペリメント』そして『戦国自衛隊』。このあたりが巻中ピンナップになってます。
監督のロバート・ゼメキスの短いインタビューも載ってますが、「今までのSF映画みたいに絵空ごとの未来にタイムスリップするのでなく、過去に、それもまだ自分たちの記憶にノスタルジックに残っている距離の過去に行く点が重要だ。だから僕は時代を1955年に設定した。」とか言ってます。第2作目で未来に行っていたような気もしますが、まあいいでしょう。

そのころ自分が老いることなんて想像もしてなかった

注目の映画。お次は『コクーン』“Cocoon”。「繭」って意味ですね。私の中ではそれまで繭は「ココーン」でしたが、この映画以後は「コクーン」になりました。板橋しゅうほうは今どこに。
『 E.T.』と並んでいい異星人映画の代表作『コクーン』。『 E.T.』の老人版ていうかなんていうか、SF的アイデアと、自分や親しい人の「老いと死」とどう向き合うかがポジティブに描かれたいい映画でした。
当時の彼女(今の妻)と観に行きましたが、そのころは二人とも20歳そこそこ。ああ、お年寄りは大変だなぁ、でもしょうがないじゃん、と他人事でしたが、30年経った今では劇中の老人たちに近づいてあちこちあーなったりこーなったり、いやでも「老い」と向き合ってます。どこかに魔法のココーンを保存してるプールがないかなぁ。
これ最後じーちゃんばーちゃんたち異星人と一緒に行っちゃうんですよね。宇宙に。『 E.T.』のエリオットは「行こう」って言われても残ったけど、ジジババは老い先みじかいから思い切ったことできるんでしょう。なんか死なない星らしいし。
まぁでもエリオットは行かなくて正解だよね。あいつら全裸だもん。後の人生ずっとパンツ無しで過ごすのやだよなぁ。

 

そのころサンタクロースも映画になってた

『サンタクロース』も映画化されていました。原題は “Santa Claus: The Movie”。
どういう映画かまったくわかりません。公開時も観てないしその後テレビ放送とかレンタルとかでも見てません。
でもサンタクロースなのでだいたいわかります。プレゼント配るんです。ひと晩で世界中に。でも掲載写真を見るとソリに積まれたプレゼントはせいぜい50〜60個に見えます。行ったり来たりしたんでしょうか?それとも世界が狭かった頃のお話でしょうか?わかりません。でもいいんです。サンタクロースだから。「ホー、ホー、ホー」って言ってればいいんです。与作かよ。それは「ヘイヘイホー」。

そのころB級映画もいろいろあった

B級映画もいろいろ紹介されてます。

●H.P.ラヴクラフト原作の、死体を蘇らせる映画『リ・アニメーター』“RE-ANIMATOR”。原作は短編「死体蘇生人・ハーバート・ウェスト」だそうです。

●王国再興のために魔法と指輪を取り戻せ『失われた王国の妖術師』。なんか切って貼り付けたような邦題ですが、原題は “WIZARDS OF THE LOST KINGDOM”。『復活の日』に出ていたボー・スベンソンが剣士コール役で出演しています。ジンセイハイイモンダ。

●ある朝、地球上から人間が消えた。たった3人を残して『静かな地球』“THE QUIET EARTH”。そりゃ、静かにもなるさ、地球に人間が3人しかいなかったらね。でも誰が数えたの?3人って。ニュージーランドの映画で、人間だけでなく他の生き物が全部消えてましたってお話だそうです。えらいこっちゃ。当時の核兵器を中心とした軍拡への風刺みたいな内容だそうです。じゃ、いいや。何がだ。

そのころ餓鬼魂だった

夢枕獏原作のオリジナルビデオ『餓鬼魂』の広告が載ってました。
製作が円谷プロダクション、出演は長塚京三、斉藤洋介、松居一代。企画・提供として東芝。
“餓鬼魂”メインテーマ「Mysterious Love」歌:セシルだって。どんな歌だろ。
54分カラーステレオHi-Fi作品で定価¥12,800です。今観られるのかなぁ。

というわけで、「オトーは月刊スターログと」#24はここまでです。#25まで、ごきげんようさ
あ、大事なお知らせ。
毎週日曜に更新していた「オトーは月刊スターログと」ですが、次回から不定期更新になります。ブラック企業に勤めている関係で、しばらく忙しくなるのでペースを落としてまったり更新にすることにしました。
ではそういうことで。時々のぞいてね!いつになるかわからない次回#25までお元気で!ごきげんよう!さようなら!

オトーは月刊スターログと[総目次]

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