今回は人情噺、そして50周年の重み。アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第23話「妖怪アパート秘話」を観たら

前回の牛鬼は怪獣ホラー&戦闘美少女でしたが、今回は打って変わって人情噺でした。
今から50年前、1968年に建てられた「爽快アパート」が今回の舞台。アニメ50周年ということで、50年前の事件から語られます。
夫婦で経営している「爽快アパート」には新築にもかかわらず、妖怪ろくろ首、あかなめ、唐傘が住み着いていて、おかげで住人が居つかず、借り手がいなくて困っていました。
月並みなお祓いでは効力が無く、警察も力になってくれません。
ある日、大家の夫は、空き地の土管の上で子供達が鬼太郎の妖怪ポスト、妖怪退治の話をしているのを聞き、鬼太郎に手紙を書きます。すると、やって来たのです。カランコロンと下駄を鳴らして。鬼太郎が。今と全く変わらない姿で。
ああそうそう。50年前にアニメで初めて見たときから(だいたい)そのくらいの年かっこうだったもんね。この辺は史実に忠実に描かれてますね。
鬼太郎は三妖怪を懲らしめて人間に近づくなと説教しますが、妖怪たちは「このアパートにいたいよう」、と涙を流します。

大家夫婦のはからいで三妖怪はアパートに住み続けることになりますが、並行して「ねずみ男と振り返る昭和の歴史」みたいな描写も挟まれます。

鬼太郎は爽快アパートがピンチになると姿を現し、夫婦(そのころには子供もいます)を救います。

そして今、孫の世代になっていましたが、お人よしの孫が悪い男に騙されて、爽快アパートは存続のピンチにおちいっていたのです。
でも鬼太郎がいれば大丈夫。あっという間に解決します。
騙されていたと知って自己嫌悪に陥る孫。しかしその時大きなのっぽの古時計が時を打ち…。

古時計が鳴って孫が過去のことを思い出すシーンは泣けました。
こうして爽快アパートは妖怪アパートになったのでした。
って入居してきたあのかわいいの誰?と思って調べたら豆腐小僧でした。かわいいぞ豆腐小僧。でも豆腐小僧の持ってる豆腐食べると体にカビが生えちゃうんだよねぇ(『日本妖怪大全』調べ)。

過去鬼太郎の声は野沢さんがやればよかったのに、とちょっと思いましたが、今期が初鬼太郎のお子さんたちが混乱しちゃうからそんなことしちゃダメだよね。今期のアニメで小さな鬼太郎ファンがたくさん増えることを願ってます。
人情噺を見たあとなので善人ぽいこと言ってます。

次回はねずみ男の恋バナ、「ねずみ男失踪!?石妖の罠」です(予告動画こちら→ゲゲゲの鬼太郎 第24話予告 「ねずみ男失踪!?石妖の罠」

石妖というのは按摩をしてくれる美人の妖怪らしいです(『日本妖怪大全』調べ)。
あ、来週は一回お休みで、第24話は9月16日だそうです。さみしいな。

 


blinksaba

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