誰だこんなの考えたの。映画『高慢と偏見とゾンビ』“Pride and Prejudice and Zombies”を観たら

Netflixの配信で観ました。

『高慢と偏見とゾンビ』

18世紀末、ゾンビウィルスが広がる英国の片田舎。勝気なエリザベスと高慢なダーシー。ひかれ合いながらもすれ違う2人が、ゾンビと戦う中、真実の愛を知る。

—Netflixのあらすじより

私はまったく知らず、読んだこともないのですが、そもそもは『高慢と偏見』という、18世紀に書かれた古典小説があって、ドラマ化や映画化されたりしている人気作らしいのですが、それをベースにしてゾンビネタを突っ込んだ小説が書かれて、それの映画化だそうです。ややこしい。

ストーリー的には『高慢と偏見』と『高慢と偏見とゾンビ』はほぼ同じらしいです。ゾンビが出る以外。なんだそれ。
エリザベスは5人姉妹なのですが、みんな中国で武術を学び、身に着けています。ゾンビと戦うために。体術剣術の他に銃の扱いにも習熟しています。ゾンビと戦うために。
舞踏会に行く時もドレスの下にナイフを仕込んだりしてます。ゾンビと出会った時の備えです。常にゾンビに備える。それがこの姉妹だけでなく、この時代に生きる女たちのたしなみなのです。かっこいいです。

面白いことに、中国で武術を習うより日本で習う方が格が上とされています。なんでだ?お金のある家は日本に行くようなのですが、物価が高いのかな?

ゾンビと戦うアクションシーンの合間にエリザベスとダーシーが反発しながら惹かれ合う恋物語が展開します。逆か?恋物語の合間にゾンビか?そのくらい両方溶け合って絡み合って物語は進みます。
ロンドンがゾンビだらけになったり大変なことになってますが、エリザベスの家では、女だけでは財産の相続ができないどうしよう、みたいなことが大問題になってます。
なんだかふざけてるみたいですが大真面目な映画で、エリザベスとダーシーがお互いの気持ちを確かめるシーンとかいい雰囲気です(その前は殴り合ったり剣で闘ったりしてますが)。

元になった『高慢と偏見』を知ってるともっと楽しめるらしいので、いつか映画になっているそちらも鑑賞したいと思います。

 

ゾンビというと昔は低予算映画のスターみたいな扱いでしたが、最近は違ってきてるみたいですね。
日本でも古典とゾンビをくっつけて映画化してほしいものです。
『安寿と厨子王とゾンビ』とか、『伊豆の踊子ととゾンビ』とか、『ゾンビと走れメロス』とか、『ぐりとぐらとゾンビ』とか。最後にかすてら食べる場面で他の動物に混じってしれっとゾンビがいるのね。それだけ。


blinkani

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