第1回を観た時は、「ちょっと変わった雰囲気だけど怪獣が出てきてグリッドマンがやっつければいいや。最近っぽいとこはわかんなくていいや」と思いましたが、第2回を観てちょっと気が変わりました。
第2回では、前回の怪獣出現で壊された街や学校が破壊の跡もなく元どおりになって、みんな何事もなかったように普通に生活している。
前回(前日)、主人公の高校一年生、響裕太と一緒にグリッドマンと関わった内海将と宝多六花(たからだりっか)には前日の怪獣出現の記憶があって、何が起こっているのかと不思議に思いながらも学校の教室に入ってさらにびっくり。クラスメイトが何人か消えているが、誰も消えたクラスメイトの存在を元々知らない様子。元々そこにはいなかったので机も椅子も無い。
主人公たちは知らないが前回を見た視聴者には、消えたのが怪獣の襲撃で死んでしまった子だとわかる。
消えたクラスメイトの自宅を訪ねると、皆中学生の時に死んでいたことがわかる。
なんでしょう、これ。
私が好きな世界ですね。何が現実か分からなくなっていくやつ。
フィリップ・K・ディック的なやつ。
いろいろ想像しちゃいますね。
電光超人は電脳世界で闘ってたけど、ひょっとしたらこっちはそもそも全部電脳世界の出来事なのか?
一部現実で一部電脳世界か?よぉく見てれば現実と電脳世界を区別するサインが見つかるのか?
こういうこと考えてる時が一番楽しいね。
第1回を観た時は、円谷ブランドで怪獣アニメを作るなら、この怪獣クオリティで『ザ・ウルトラマン』とかやればいいのに、と思いましたが、こういう世界観ならそりゃグリッドマンだよね。
第2回で明らかになったこともあり、“怪獣が出てきてグリッドマンがやっつける” というフォーマットと並行して世界の謎解きが進行するって、すごく面白くなりそう。
でもこれってこの前読んで感想を書いたレムの『泰平ヨンの未来学会議』や、その映画化(未見だけどあらすじを読むと)『コングレス未来学会議』みたいな現実改変ものの一種じゃね?とも思ったり(参照→スラップスティックのち悪夢のち悪夢、結局悪夢。スタニスワフ・レム 『泰平ヨンの未来学会議〔改訳版〕』Stanisław Lem “Kongres futurologiczny” を読んだら)。
そんなわけで大きな期待を持って視聴続行です。
公式サイトは登場人物、登場怪獣他情報満載です→TVアニメSSSS.GRIDMAN公式サイト