夏といえば恐怖映画!そして冒険!オトーは月刊スターログと #38:1984年6月号

メリークリスマス!
あ、まだか。
クリスマスといえばサンタクロース。サンタクロースといえばなんかくれるおじいさん。
そんなおじいさんに私はなりたい。そうでもない。
というわけで、昔のことにしか興味のないお友達集まれ!
今回の昔話はこれだよ!

月刊スターログ日本版NO.68:1984年6月号 定価680円

表紙

目次

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表紙は、えーと、表紙はなんだこりゃ?
表紙はなんか変な絵。
その裏(表2ですね)は、「SF MECHANIC-WORLD:9 COLD SLEEP TUB」。
SF映画に登場するコールドスリープ装置を紹介しています。
コールドスリープ。宇宙旅行とかするときに起きていても長くて退屈で食料とかその他物資も使っちゃうから冷凍して眠ったまま飛んで行こう、とそういう装置ですね。
紹介されているのは『エイリアン』、『猿の惑星』、『2001年宇宙の旅』、『さよならジュピター』などのコールドスリープ装置。
こうして見ると死亡率異様に高いな、コールドスリープユーザー。
映画界ではアンチコールドスリーパーが権力を握っているのでしょう。きっと。

そのころディズニーはヒット作がなかった

「1984年アメリカ公開をひかえるSF映画を概観する」という記事があります。
テリー・ギリアムが『ブラジル』を撮影中、ラルフ・マッカリーが『Cocoon』のプロダクション・デザインを担当することになった、などの記事の中でディズニー映画『スプラッシュ』が大ヒットしていることに触れています。が、

「一説には、このところヒット作を生んでいないディズニーがディズニー映画と一言も触れなかったため、ヒットにつながった、ともいわれている」

誰が言ったんだ、って気もしますが、もしそういうことなら、最近のブランディング最優先みたいな風潮とは正反対ですね。

そのころ夏だったので映画は恐怖と冒険だった

6月号ということで「初夏の冒険&恐怖映画特集」です。
『インディ・ジョーンズ / 魔宮の伝説』、『スーパーガール』、『スペース・パイレーツ』、『クリスティーン』が紹介されています。
“恐怖” は『クリスティーン』しか見当たりませんが。
スティーブン・キング作品の映像化は結構当たり外れがありますが、『クリスティーン』は割と評判いいようですね。
私は最近Netflixでキング原作のドラマ『ザ・ミスト』を観ていましたが、5話でやめました。ストーリー的にちっとも面白くならないのと、登場人物の誰にも共感できなかったからです。あと、通勤電車でタブレットで観ていたのですが、5話で不必要に長いベッドシーンやキスシーンがあって、なんか嫌になってその場で削除しました。
特集名の割に “恐怖” 不足なのに気付いたのか、ここの映画紹介のあとに「怪奇と幻想のドイツ映画」という記事が続きます。
『カリガリ博士』、『ノスフェラトゥ』、『巨人ゴーレム』、『メトロポリス』などの20世紀初頭(1919年〜1927年あたり)の映画を紹介しています。
映画の歴史みたいな話になると目にするタイトルばかりですが、ちゃんと観たことあるのは『メトロポリス』だけかなぁ(完全なフィルムは残っていないらしいので不完全復元版なのでしょうが)。『ノスフェラトゥ』はテレビで放送されたのを観ようとしたけどわけわかんなくてやめたような気が…。

そのころビデオソフトが充実してきた

ビデオソフトの発売情報の記事で、日本のビデオデッキ普及率が25%を越えたこと、前年のソフトの売り上げが263億円であったことが書かれています。
ソフトの売り上げは、アニメ、SF、特撮、なつかしいテレビシリーズなどが多いようで、そういうものにお金を使うのがどういう人たちかわかります。
発売されたビデオとして並んでいるのは、
『さよならジュピター』¥14,800
『東宝怪獣・SF大百科1』30分¥9,800
『転校生』¥17,800
『ウルトラマン・ゾフィー』¥12,800
『怪傑ライオン丸1』¥10,000(2話収録)

ソフトはテープの他にレーザーディスク、VHDなどもあり、それぞれ販売作品が紹介されています。

そのころ読者は『宇宙船』が欲しかった

読者コーナーの「WANTED」にこんな投稿が載っていました

「宇宙船」の創刊号〜最新号を譲ってください(バラ可)。送料はこちらが負担します。当方「東宝特撮映画全史」と「スターログ」のバックナンバーがありますので、それとの交換でもよいです。

「スターログ」読者欄に “「宇宙船」と「スターログ」を交換してくれ” とは。載せる方も半笑いだったのでは。
しかし「東宝特撮映画全史」といえばなかなか高価な本だけどそんなに欲しかったのか「宇宙船」創刊号(から最新号)。

 

というわけで。
昔も今もいろんな人がいろんなものを欲しがっていたことがわかったところで今回はここまで。
みなさんメリークリスマスアンドハッピーニューイヤー!

オトーは月刊スターログと[総目次]

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