朝のニュースバラエティを見ていると、アイドルグループの“活動休止”がもうこの世の一大事である。
はやくも「嵐ロス」なんて言葉も使われている。ロスしてないじゃん、まだいるじゃん。
しかし、約2年後には確実にロス。世界の終わり。
巨大彗星が2年後に地球に衝突する軌道をすっ飛んでくることがわかって発表された、みたいなもんでしょうか。
私くらいの歳になると、顔と名前が一致するアイドルグループなどほとんど無いが、「嵐」はそんな数少ないグループのひとつだった。それが活動休止とは。とんだロスである。
こんなじじいだが、「嵐」についてなら多少話すことはある。
その昔松本潤が出ていたドラマ『未満都市』を観てたとか。
突っ込みどころは数々あれど、言いたいことがはっきりしているいいドラマだった。
あと、
あと、
ええと、
ババヌキのやつ面白いね。ババヌキしてるだけなのに。
あとは、
えと、
そうそう、
櫻井翔が出ていた映画『ハチミツとクローバー』にはびっくりしたね。いろんな意味で。
原作漫画とアニメ版は大好き。
こんなもんだよじじいだもん。
ではうちの若いもんはどうだったか?若いもん、アヤさん高校一年生。
アヤさん本人はジャニーズとかより声優のユニットが好きでそっち系のライブとか行くひとなので今回の活動休止発表でどうとかいうことはないんだけど、嵐活動休止発表の翌日学校に行ったら、ひとりのクラスメイトが泣きながら活動休止の悲しみをうったえてきたそうだ。
その時アヤが思ったのは、
(すげーな嵐、高校生泣かしちゃうんだ)
クラスメイトは、嵐の思い出や、活動休止がどんなに悲しいことなのか涙ながらに語り続けるが、思い入れも知識もないアヤとしてはどうにもその温度差が居心地悪い。
居心地悪いのだが。悪くはあるのだが。
きっちり最後まで相槌打って聴き切ってあげたそうだ。えらい。偉いぞアヤ。
でもその時アヤが考えていたのは、
(私の推しのユニットが解散して泣きながら語ってもこの子には伝わらないだろうな)
まぁなんつーか。
テレビの大ニュースは我が家ではこのくらいでした、ってそんなお話でした。