主人公の夫婦とその娘のそれぞれの価値観とか行動の動機とかがなんかよくわかんなくて初めの方眠くなりましたが、怪獣が出てくればもう大丈夫。
あ、そうそう。字幕版で鑑賞しました。
有名人が吹き替えやると「下手」「やる気がない(特に女優はダメ)」「顔が浮かんじゃってダメ」のどれか(または全部)なので、有名人吹き替えは死んでも観ない。そんなの観るならいっそ観ないと心に決めているのです。
わざわざ嫌な思いをしに映画館まで行くことはない、と思っております。
ラドンがかっこよかったなぁ。火山の噴火とともに登場するなんて、本家ラドンが火山で死んでいった雪辱でしょうか。火の鳥のように蘇り、火の鳥になって飛んでいました。よかったぞ、ラドン。
モスラは「昆虫感」強めでした。日本版モスラは頭部丸っこいですが、こちらは本物の蛾に近いフォルム。幼虫も含めて、虫が苦手な方は嫌かもです。足の動きとか私は好きですけど。
ギドラは、出るだけでもう嬉しくなっちゃいますが、なんですかね、デザインやゴジラとの大きさの関係でしょうがないのかもしれませんが、首が細長いとこが弱点に見えました。めちゃくちゃ強かったけど。
ゴジラは、背ビレや手足のデザインが前作と変わってるらしいですが(気づかなかった)、頭が頂点の三角形な感じのどっしりした貫禄は変わらず、物語的には見せ場を全部持ってきました。さすが怪獣王。
その他にも怪獣がぞろぞろ出てきましたが、「なんだこりゃ?旅するマンモスか?」と思ったのがいましたが、なんかやっぱりマンモスらしいです(未確認情報)。
ちなみにゴジラの弟分と言われるアンギラスは出てきませんでした。残念。
怪獣がたくさん出る上に人間ドラマも結構な比率でぶっこまれているのでなかなか忙しいですが、東宝版の過去作を想起するような場面や設定がちょいちょいあったり、随所にアキラ・イフクベのミュージックが使われていたりと、幸せ度数は上がるばかりでした。
エンドロールにも伊福部昭の曲が使われていましたから、怪獣映画ファンは席を立ったりしないでしょうが、念のため言っておきます。
エンドロールもおしっこ我慢して最後まで観ましょう。
最後の最後に1シーン入っていて、それも観なきゃいけないんですが、その直前に泣かせるものが入ってます。
ああ、やはり過去作やそれを作った人たちを尊敬している人たちが作ったんだな、と思いました。
誰かを「尊敬」できる人だけが「感動」を作れるんだな、とあらためて思いました。