とある日曜日のこと。
自主的に外出自粛していると、ピンポーンとインターホンが鳴った。
「○○ガスの者です。ガスの検針票が有料化されるのはごぞんじでしょうか?スマホアプリで検針の確認をするご案内でうかがいました」
あー、なんかそんな案内来てたな。やろうやろうと思っていてつい後回しにしてたよ。
ドアを開けるとマスク着用の40過ぎくらいの男(マスク着用なのでよくわからない)。こちらは家の中にいたのでマスク未着用。
名刺を出して、
「スマホにアプリをインストールすればガスの使用量やら確認できるご案内で回ってます。アプリの使い方がわからなかったり、途中でひっかかってしまう方もいるので、入れて差し上げたりもしています」
と、「なんならインストールしますよ」みたいな口調で言うので、
「自分でやるからいいです」
とお断り。
普通にスマホを使える人間がインストールできなかったり、説明を読んでも使えないアプリなんか使わない。
だいたい玄関先に突然現れたやつに自分のスマホを触らせたりするかよ。
じゃ、そういうことで。と話を打ち切ろうとすると、
「実はもうひとつご案内がございます」
と、今度は電気の話を始めた。ガスと一緒に電気も契約してもらえればお安くなります、みたいな話だった。
あー、なんかそういうのあるよね。検討しようしようと思っていてついつい後回しにしてたよ。
「電気とガスの検針票があればどのくらいお得になるか計算しますよ」
とか言うので、私もうかつだったが、ちょうど検針票があったので見せてしまった。
すると、
「こんなに電気を使ってるんですか?こんなにですか?ちょっとびっくりしちゃいました」
などと「余計なお世話だこの野郎」なことを言い出したので少し警戒レベルをあげたところさらに、
「じゃあこれ(検針票)をお借りして私が申し込んでよろしいですか?」
などと話を何段階かすっ飛ばしたようなことを言い出して、検針票を持っていこうとしたので、警戒から迎撃態勢に移行、
「ここでそんなこと決めませんよ。家族とも相談して、お願いするのであればこちらから連絡します。パンフレットとかあればください」
と言うとあからさまにがっかりした態度になり、
「その結果、お申込みいただけないということもあるのでしょうか?」
みたいなことを言うので、そりゃそうだろ、と思いながらも、
「前向きに考えますよ」
と言って帰ってもらった。
名刺をよく見ると、うちが使っているガス会社の人間ではなくて、「契約会社」というような表記があったので、電気の契約を取る専門の請け負いなのだろう。
最初にガス会社の人間と思わせるような口ぶりで接触してきたので「なんかやだな」という気持ちになってしまった。
そんなに多くはないが、我が家にも時々セールスの人間がやって来る。
玄関を開けなければ相手をしなくて良いのだが、頭のおかしいやつに恨まれて何かされても嫌なので、臨機応変に、できるだけ丁寧に接するようにはしている。
しかし、
「玄関で物を買ったり、まして長期にわたるであろう契約はしない」
これを厳守である。
うかつに玄関を開けてしまって長く時間を取られることもあったが、「私は玄関先で物を決めません」と言うことにしている。
中には聞こえないふりをして一方的に話し続ける気味の悪いやつもいるが、やはり家に何かされても嫌なので、慎重に我慢強く応対することにしている。
・ここ(玄関先)では決めない
・用事があればこちらから連絡する
・親戚(とか友人とか恩人とか)の関係で今のサービスを使っている(嘘だけど)
これらの組み合わせで、穏便に、できるだけむこうにも「それじゃしょうがない」と思えるようにするのがベストかな。上司に報告しなきゃいけないかもしれないし。
そんなわけで、この出来事をきっかけに、新電力についていろいろ調べて、ENEOS電気に変えることにしてネットで申し込みました。
自宅の電気メーターが「スマートメーター」になっていれば工事も不要(我が家はスマートメーターでした)で、簡単でした。
玄関にやって来たガス電気人間のとこは、ガス電気セットで料金はやや安くなりますが、調べているうちに、発電時のCo2排出量が多いことがわかったのでやめときました。
ENEOS電気の使用感、料金感はまたの機会に書こうと思います。