Amazonプライムビデオにあった『プロメア』のサムネイルを見た娘が、
「あ、プロメアじゃん!」
と言うので、
「なに?有名なの?」
と訊くと、
「公開された時この話題でTwitterのタイムラインが埋まってたよ」
「面白いの?」
「ってことじゃない」
と言うので鑑賞。
ちなみにTwitterのタイムラインが埋まったのは面白いとかそういう話題ではなかったようです。
「自然発火しちゃう人と消防隊」という設定で、『炎炎ノ消防隊』みたいだなぁ、と思い、主人公が七五調で見栄を切るのがグレンラガンみたいだなぁ、と思いながら観ていたのですが、そもそもグレンラガンを作った人たちの作品だそうです。そういうことに疎くて知りませんでした。
ただ『炎炎ノ消防隊』の方は盗作疑惑みたいになっていて、娘のTwitterを埋めていたのはそっちの話題だったようです。
私はまったく知りませんでした。
同じTwitterを使っていても違うものを見ているんですね、みんな。
映画自体は、私のような年寄りには色も音も動きも派手で、最初は展開も速くて戸惑いましたが、物語がわかってくるにつれて安心して観られるようになりました。
メカのデザインや色彩にどうも既視感があると思ったら、この辺ですかねぇ↓
Brandon Ragnar Johnson(ブランドン・ラグナー・ジョンソン)の『the ART of BIG CITY』という本です。
黒と彩度の高い色彩と、手足の先端が細いロボットデザイン、あとなんだかわからないけど繊細な線で形が出来上がっているもの満載の画集です。カッコいいんですよねぇ、これ。
昔のタツノコプロの「垢抜けた」部分だけをどこまでもどこまでも先鋭化するとこういうところに到達するでしょうか。
『プロメア』には、自らの腕を犠牲にして主人公を助けた男が出てきますが、この前観た『スノーピアサー』でも自分の脚や腕を犠牲にして主人公を助ける人が出てきました。
これって何か元ネタがあるのかなぁ。宗教的な何かとか。
「幸せの王子」かな?
というわけで。
「なんかアレみたい」
という要素が多くて損してるような気がする映画でした。