『愛と哀しみのボレロ』“Les Uns et les Autres”をついに劇場で観たら

以前テレビ放送されたもの(NHK-BSで2019年放送)を鑑賞して感動、ぜひ劇場で観たいと思っていたのですが、「午前十時の映画祭」で上映されることを知り、待っていたのでした(テレビ初見時の感想はこちら →「人生はままならない、が。映画『愛と哀しみのボレロ』“Les Uns et les Autres”を観たら」)。

原題の“Les Uns et les Autres”ってどういう意味かとGoogle翻訳で調べたら「一方ともう一方」だって。なんだそりゃ?ともう少し調べたら「お互いに」みたいな意味合いらしいです。それでもなんかそっけないですね。私が意訳するとしたら「みんなで人生ダンス」ですかね。観客集まらなそうですが。

邦題は『愛と哀しみのボレロ』で大正解だと思いますが、日本公開の1981年に十九歳だった私は「愛と哀しみ」方面の映画にはてんで興味がなく、どちらかといえば「血と呪い」とか「秘境や宇宙と化け物と英雄」みたいな映画ばかり観ていました。『魔界転生』とか『レイダース/失われたアーク』とか『フラッシュ・ゴードン』とか。
でも十九歳ではなく、結婚して子供も成長した五十歳を過ぎてからの鑑賞で良かったと思います。十九歳の自分ではこの映画の良さを感じることができなかったと思います。そのくらい子供でした。

還暦過ぎて待望の劇場鑑賞でしたが、それだけに心配なことがありました。
何しろ3時間くらいの映画です。還暦を過ぎた体に大丈夫でしょうか?トイレとかずっと座り続けるとか眠気とかトイレとか。
まぁでも最悪ラスト15分に全力で集中すればいいよ、眠くなったら寝りゃいいさ、出したくなったら出しに行きゃいいさと決めて映画館へ(こちらで鑑賞 →MOVIX三郷
「午前十時の映画祭」は新作映画を普通に観るより入場料がお安くなっていますが、私はシニア料金1200円での鑑賞。
シネコンて、妙に可愛いスクリーンもあったりしますが、入ってみたら意外に大きめのスクリーンでひと安心。どうせなら大きいスクリーンのほうがいいですよね。

主な登場人物が多い上に二役で親子を演じていたり、1936年から1980年、40年以上にわたっての物語なので、気を抜いていると誰が誰でどこで何が起こっているのか見失ってしまいます。
民放で日本語吹替版を作ったら説明的なナレーションをたくさん入れちゃいそうな感じ。
2度目の鑑賞ということでその辺りの構造は知っていたため戸惑うことはありませんでしたが、でもやっぱり人間関係は充分には覚えられませんでした(二役が親子というのがむしろわかりやすかった)。
なのでクライマックスのチャリティーショーで現場やテレビで観ている人々の姿が映し出されても「これ誰だっけ?」という人が何人もいました。

全体の感想としてはテレビ放送での初見の時とあまり変わらなかったのですが、登場人物たちにやや馴染みがある分やや余裕があり、記憶からこぼれていたシーンやたくさんの音楽や踊りのシーンの良さに気づいたりできました。

それでもやはりやはりクライマックスは劇場で観られて良かったです。あそこまでのドラマのシーンは自宅テレビでじっくり(場合によっては戻して誰が誰だか確認しながら)観る方がいい面もあるかと思いますが、クライマックスのショーは劇場画面劇場音響の迫力が素晴らしかったです。
そこまでのドラマに「?」なところがあってもあそこで全て吹っ飛んでしまいますね。

もうひとつ、わかりにくいところはあるにしても、気を抜かずに観ていれば(たぶん)ちゃんとわかるようになっている(んじゃないか)と思いました。
まぁそれがなかなか難しいんですけどね。
あと歴史の基礎学力もある程度は必要かな、とも思いました。

心配していたトイレと眠気は大丈夫でした。3回くらいうっすら眠気がやって来ましたが持ち直しました。そして展開を知っているからか、3時間もあまり長く感じませんでした。

というわけで「午前十時の映画祭」のおかげで初の劇場鑑賞することができた『愛と哀しみのボレロ』。
今回劇場で鑑賞してから登場人物の相関図を確認したくてあちこち探していたらこちらのサイトを見つけて読ませていただきました。
こちら →ムービー ダイアリーズ「『愛と哀しみのボレロ』あらすじ.相関図レビューからキャスト.感想.評価.ネタバレラストシーンまで|「午前十時の映画祭13」で各都市指定映画館で上映」

おかげで2度観てもピンとこなかったところがしっくり来ましたありがとうございました。
次に観るときはもう一度こちらの相関図でおさらいしてから鑑賞することにします。その方がこの映画の良さを味わえるんじゃないかと。もう字幕なんか読まなくていいくらい何度も観てもいい映画だと思います。

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