120分後に意外な結末。映画『鑑定士と顔のない依頼人』“The Best Offer” を観たら

某YouTuberが「衝撃の結末映画」みたいな紹介をしていたので鑑賞。
そーだねそーだねこれは衝撃だね、という結末でした。
「衝撃の結末」とか「想像を超えたどんでん返し」とか言われると「どんなんだろ?」といろいろ想像しながら観てしまいますが、まさかそういうことだとは。いろいろまさかな結末でした。
ネタバレはしませんが、多少内容に触れるので、これから観ようと思っている人は読まない方がいいかと思います。なんなら結末がどうなるかなんて気にせず、登場人物がその時その時で何を感じているか想像しながら観るのがベストのような気もします。

鑑定士と顔のない依頼人(字幕版)

ヴァージル・オールドマンは世界的に有名な美術鑑定士。自分で鑑定して、オークションを仕切ります。
天才的な鑑定士で、気難しくて潔癖症の人間嫌い。取り扱いが難しい人物のようですが、周囲の人に気を使うような一面もあり、なかなか複雑な人です。
自分の立場を利用して自分の美術品コレクションを手に入れたりもしてます。
『刑事コロンボ』だったら犯人になるタイプですね。

そのオールドマンの誕生日に一本の電話がかかってきます。
通常であれば助手に応対させるところですが、誕生日にかかってくる最初の電話は「幸運を呼ぶ」というジンクスに従ってオールドマンが電話に出ます。
これがタイトルにある「顔のない依頼人」からの電話、原題の“The Best Offer” だったんですね。

“The Best Offer” 。「ベストなオファー」。全然訳してませんが。

電話は若い女性の声で、両親の遺品の家具やらなんやらを査定して欲しいとの依頼でした。
本来ならまずは助手が出向いて下調べするのが手順ですが、なんだか謎めいていて気になったからなのか、オールドマン自ら、一人で、告げられた住所に出向きます。
そこには高い門に閉ざされた古い大きなお屋敷が。
しかし人の気配はなく、門も、その先に見える大きな扉も開くことはありませんでした。

というわけでオールドマンは依頼人に会えません。
顔のない依頼人クレア・イベットソンとは電話で話すだけです。すっぽかされた怒りからこの仕事を断ろうとしていたオールドマンでしたが、クレアの特殊な病気(広場恐怖症で長年外に出られないでいる)と境遇を聞くにつけ、自分と似ていると思うようになり、クレアの言いなりになっていきます。

クレアの屋敷の家具や美術品にはこれといったものはありませんでしたが、オールドマンはちょっと変わったものを見つけます。古びた歯車の塊です。
機械職人のロバートに見せますが、初めは何なのかわかりません。
歯車の正体に興味を持つオールドマン。屋敷から次々に見つかる機械部品。オールドマンは部品が見つかるたびにロバートに届けるようになります。
ロバートの手で徐々に組み立てられてゆく機械部品。オールドマンは次第に形をなしてゆくその機械の行方に夢中です。まるでディアゴスティーニです。

そのやがてそれは昔作られた自動人形の部品であることがわかります。復元できればものすごい価値を持つとオールドマンは断言します。

というように。
いろんな要素が出てきます。そして人間関係も壊れそうになったり元通りに、あるいは深まったりと安定していません。
そういう不安定で先の読めない緊張感が続いた後、なんとか安定したと見えた直後に衝撃の結末がやってきました。

観ている途中で、「これはどういうことなの?」とか、「なんでこういうことになるの?」という場面がいくつかありましたが、結末まで観ると納得します。巧妙な映画です。
某YouTuberが「見終わった後すぐにもう一度最初から観たくなる」というようなことを言っていましたが、まったくその通りでした。
ちなみにWikipediaにはストーリーが結末まで全部書かれているから読んじゃダメよ。

原作がありそうな映画だなと思いましたが、映画の紹介などで原作に触れているものは見つけられず、オリジナルかと思ったらこんな本がありました。

鑑定士と顔のない依頼人 単行本

Amazonの紹介には「原作本」と書かれていますが、ジュゼッペ・トルナトーレ監督によるノベライゼーションのような気もします。

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